7日投開票の県議選では、高松市の開票作業が予定より1時間半遅れ、開票確定は8日午前1時半にずれ込んだ。同市の開票作業が1時間以上遅れたのは過去5年間で4度目。これまでの選挙では投票用紙の枚数が合わないことが原因だったが、今回は立会人の投票用紙の確認に時間を要した。県内最多の有権者を抱える高松市だが、開票作業の遅れは県内市町と比較しても突出して多く、正確性と迅速さを両立させる対策が求められている。
高松市の開票作業をめぐっては、開票事務の迅速化が求められる中、2013年の参院選で白票水増し事件が発生。これを教訓に各種対策を講じて公正・正確な開票に努めるようになったが、15年の市長・市議選、16年の参院選、17年の衆院選と3回連続で、いずれも投票者数と実際の票数が合わずに開票確定が約1時間~1時間半遅れた。
市選管によると、今回の開票作業では、職員による開票や集計などの作業は予定通り進んだが、複数の立会人が入念にチェックしたことにより、開票確定は予定の8日午前0時より1時間半遅れた。
立会人の確認作業は、7日午後11時20分に終了する予定だったが、同時刻に発表された開票率は20%にも届いていなかった。
今回の立会人は各政党(無所属を含む)の9人が務めた。市選管は開票前に立会人に作業の手順や注意点を説明したが、「立会人の職責の重要性を踏まえ」(市選管)、開票作業の終了予定時刻は伝えていなかったという。
開票作業の遅れが続いていることについて、市選管の水田晶事務局長は「他自治体の事例も参考に対策を検討したい」としている。
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