5月は新茶の季節です!!新茶とはその年の最初に生育した新芽を摘み取って作ったお茶のことで、「一番茶」とも呼ばれています。普段飲んでいるお茶も美味しいけれど、新茶はまた違った味わいを楽しめます。そんな普段慣れ親しんでいるお茶には女性に嬉しいことがたくさんあるのを皆さんご存知ですか?
お茶の味と新茶の魅力
お茶の味のベースとなっているのは「苦み」と「渋味」です。苦み、渋みは一般的に不快とされる味ですが、なぜお茶は好んで飲まれるのでしょう?
それは、お茶に含まれている「うま味」と「甘味」が苦みをさっぱりとした苦味に変え、後味に爽快感や甘味を感じさせるからなのです。
うま味や甘味は、お茶に多く含まれるグルタミン酸やお茶特有の「テアニン」によるもので、苦みと渋味の成分は、よく耳にする「カテキン類」や「カフェイン」です。
新茶はカテキン類が少なく、グルタミン酸などのアミノ酸類を多く含むため、より豊富なうま味、まろやかな甘味とさっぱりとした苦味、渋みを味わうことが出来ます。
お茶に含まれる女性に嬉しい効果!!
テアニンやカテキン類、カフェインには嬉しい効果が期待できます。テアニンは玉露や抹茶などに多く含まれ、リラックス効果や記憶力、集中力を高める効果があります。
また、カテキンはポリフェノールの一種で、生活習慣病の予防や、虫歯や口臭を予防します。カフェインは知っている方も多い眠気覚まし効果の他に、むくみや冷え性の改善、またカフェインを摂取し、適度な運動を行うことで、脂肪の燃焼を促す効果があると言われています。
風味が落ちたお茶はほうじ茶に変身!!
時間が経ってしまったお茶は風味が落ちがち。そのお茶にひと手間加えるだけでおいしいほうじ茶に変身します。
その方法は、フライパンに茶葉を入れて火にかけるだけ!焦げやすいので中火の遠火を心がけ、フライパンを少し浮かせてゆすりながら茶色っぽくなるまで煎ります。色づいてきたら火を止めてそのまま冷ませば完成。お茶はにおいを吸着しやすいので、ホイルなどを敷いてから煎ると良いですよ。
この季節にしか味わえない「新茶」。ぜひ、その味わいと香りを楽しんでみて下さいね。
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Text by まち/食育インストラクター
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