色とりどりの丸い実をつけた蔓性の植物を、道のあちこちで見かけるようになりました。その中でも目をひくのが、キラキラ光る大量の実がかわいい、野草のヘクソカズラ。クリスマスを待たずに部屋に飾りたくなるヘクソカズラのリースをご紹介します。
ヘクソという気の毒な名前は、生の実がなんとも言えず臭いことからきています。でも安心してください。気になるこの臭いは、摘んで間もない生の時期だけ。乾燥すると消えます。近頃はリースの花材として扱う花屋さんも増えました。
ヘクソカズラの実は、最初は緑、次第に茶色へと変化します。緑の状態で収穫しても、3~4日くらいで自然に茶系の実へ変わっていくので、色が変わるリースとしても楽しめます。
ひとくちに蔓性植物といっても、蔓の伸ばし方はいろいろです。まっすぐ伸びる性質、横に伸びる性質、蔓から節ごとに根を出す性質などなど。ヘクソカズラは、コイルのようにグルグルと何かに絡みついて成長していく性質です。スイカズラやテイカカズラも同じような成長の仕方です。もともとカーブしている蔓は、リース作りに向いています。
ヘクソカズラも、自然の蔓のカーブに従って、作りたいリースのサイズに丸めます。リースを丸めたら、その後に蔓を巻きつけていきます=写真下。
ヘクソカズラは草で、蔓の強度が弱いので、他の素材をつける場合は、軽い素材を選ぶのがポイントです。土台をしっかりしたい時や、重さのある実などをつけたい時は、野バラの蔓状の枝などでリースの部分を作るといいですね。ただし、野バラは乾燥すると固くなって、丸めにくくなったり折れたりするので、フレッシュなうちに丸める作業をしてください。
リースにしなくても、フラッグ状の「ガーランド」として気軽にヘクソカズラを壁などに飾ってもすてきです。ヘクソカズラと同じ時期にカラフルな実をつけるオキナワスズメウリ=写真下=などと組み合わせると、季節感があって映えます。
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