Q.低学年のうちに、中学受験の向き不向きは判断できますか
A.判断できません。例外的に「最難関校に合格していく子」に限っては判断できます。
それは色々な事に興味を持ち、深く考える力があり、学年よりずっと先の内容も理解できている子。そういった子は成熟度も高く、学校で一目置かれている事も多いです。
1年生のうちから異様に将棋が強かったり、大人顔負けに百人一首が強かったり。とはいえ、中学受験生のうちの1%にも満たないケースで、あまり参考にはなりませんね。
4、5年生になればある程度判断がつきます。それは小学校のテストで特に努力せずとも80点以上は取れる子。中学受験で扱う内容は高度なので、小学校の授業内容についていけない場合は、中学受験の勉強がつらいだけになります。
しかし、低学年は勉強よりも、外遊びや友達のしている事に興味が向き、学力も成熟度もまだまだ発展途上。
もし中学受験を考えているならば、低学年のうちから向き不向きを考えて一喜一憂するのではなく、家庭で色々と働きかけをしてあげて下さい。もちろん、これは中学受験に限った事ではありませんけれどね。
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安浪京子(やすなみ・きょうこ)岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。中学受験に関する講演やセミナーを多数開催。 著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』シリーズ、新刊『中学受験 6年生の親がすべきこと』(朝日学生新聞社)など。
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