イギリスの人気バラエティ番組『ジョナサン・ロス・ショー』に出演したエド・シーランが、薬物乱用に苦しんでいた過去を暴露した。
2011年にファーストアルバム『+』でレコードデビューを果たして以来、あれよあれよという間にスターへの階段を駆け上っていったエドは、成功しているミュージシャンとして輝かしい生活を送る一方、そのしわ寄せで多くのストレスを抱え"普通の生活"が送れなかった時期があったと明かした。
「音楽業界に飛び込むと、たぶん、その環境に慣れるように自分で調整する必要があるんだと思う。でも僕はそれをしなかった、ツアーで忙しかったからね」 「スターとして生きる人生には色んな落とし穴が隠れてるのはみんなも知っていると思うけど、まさにその落とし穴全部に落ちて行った感じだったんだ。よく言われるものだと、そう、薬物乱用とかね。それまでは全然そんなものに手を出したことはなかったんだ。でも段々自分が陥っていっているのがわかって、それで1年間の休暇を取って大人しくしていたんだよ」
さらには、薬物乱用は「徐々に始まった感じだった」と話し、エド自身ですら気付いていなかった変化をいち早く察した親しい人たちのおかげで、自分自身を救う手だてになったと言う。
「何人かの人たちは、"おいエド落ち着けよ"と声を掛けてくれたよ」 「始めは良かったんだ、まるでパーティーが始まった時みたいな感じ。だけど最後は自分一人だけになって全然楽しくなくなって。それで目が覚めて1年間休むことにしたんだ」
エドは今年1月にリリースしたシングル「Caste on the Hill」と「Shape of You」で見事業界へカムバックを果たし、3月に発表された自身3枚目のアルバム『÷』は、リリースから8か月経った今でもアルバム・チャートの上位にランクインするほどの大ヒット作へと成長した。
先日自転車事故に遭い右手首と左肘を骨折したエドは現在療養中で、番組内では、「無理に演奏を続けたら二度とギターを弾けなくなってしまう可能性があると医者に言われて、いくつかのショーを延期にしたのは残念だったけど、賢明な判断をしたと思うよ」と苦笑いする一幕もあった。
MTV NEWS