将来の自分にメッセージ
日本では春は別れや出会いの季節。もうすぐ卒業式のシーズンですね。
卒業式といえば、私はいまだに、小学校の卒業式の答辞を覚えています。何度も暗唱の練習をしたおかげなのか、今でもスラスラと内容を思い出せます。原稿を覚える時に使っていたイラストが、今も頭にうかびます。
卒業アルバムは、もらったばかりの時には何度もながめていましたが、そのうち押し入れの奥にしまったままになっていました。
再びアルバムを手にしたのは、20歳をむかえた年の同窓会。当時の仲間と卒業アルバムをめくって思い出話に花をさかせました。写真を見ながら、運動会や遠足などの学校行事を思い出し、関連したエピソードがつきず、楽しい時間が続きます。
わが家は父親の仕事の関係で転校することが多かったので、卒業アルバムを見ても自分が写っている写真が少なくて残念に思うこともあります。でも、アルバムの最後の方に書かれた友だちからのメッセージを読み返すと、顔が目にうかび、当時はあんなことを考えていたのかとなつかしいような、はずかしいような思いにもなります。
友だちの卒業文集やアルバムにメッセージをそえる時は、心をこめて、今のあなたにしか書けない思いを記しておくといいと思います。そして、将来の自分に向けたメッセージを残しておくのもおすすめです。
自分の夢や願いを書きとめておくことはとても大切です。アウトプットすることで、より具体的なイメージとなり、それが現実となるからです。
まもなく卒業するみなさん、ご卒業おめでとうございます。
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マセソン美季 東京都出身、カナダ在住。1998年のパラリンピック長野冬季大会のメダリスト。日本財団パラリンピックサポートセンター勤務。
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