思春期の子どものいる方
子どもの反抗的な態度や言い方に、イラッもやもやとすることはありませんか?それは親がかける、ことばも原因かもしれませんよ~
小学5年生から中学3年生の子どもたちに、「納得できない!!」と思っている親のことばを聞いた調査があります。ベスト10をご紹介しますね。
①子どもは早く寝なさい
②言われたことはすぐにやりなさい
③お兄ちゃん(お姉ちゃん)だからガマンしなさい
④親の言うことはききなさい
⑤携帯電話は大きくなってから
⑥先生の言うことはききなさい
⑦好き嫌いはいけません
⑧お手伝いをしなさい
⑨〇〇時までに帰ってきなさい
⑩○○のテレビ番組を見てはいけません
※日経新聞(日本能率協会総合研究所の協力で実施)小学5年生から中学3年生までの男女200人対象、複数回答
どうでしたか?思い当たる方、手をあげてください!あるある!ですよね。どのことばも、命令口調!小学5年生から中学3年生の子どもたちですから、思春期真っ盛り。この年代の子どもは、自我が芽生えてくる時です。
まだ子どもの部分は残ってるのに気持ちは大人。「自分のことを一人の人間として尊重してよ!」と思ってます。そんな子どもは親から、高圧的に命令されたら反抗的にもなります。なので、命令口調はやめて、大人扱いして話す。
口調と言い方を変えるんです! オススメは、「よその大人と話すように対応する」です。我が子だと思っちゃうからいけない。「よその大人」ですよ!←ここポイント!
たとえば、「子どもは早く寝なさい」→「そろそろ寝る時間じゃない?」、「言われたことはすぐにやりなさい」→「疲れてると思うけど、やってみたらどうかなと思うんだけど」
「よその大人」に話すようにていねいに話してみるんです。えっ?子どもに気を使うなんて、そんなのめんどう?わかるよ。とってもわかる!!だけど、なまいきな年齢に差し掛かっている子どもは、自分を大人扱いしてほしがってるのよ。
だから、こどもに合わせる。とにかくやってみて!子どもの対応が変わってくるから~。ちょっと言い方を変えるだけで、イライラが少なくなりますよ~。
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髙取しづか NPO法人JAMネットワーク代表 アメリカで生活した折、日本と欧米のコミュニケーションスキルの差に危機感を覚え、研究活動を行う。帰国後「JAMネットワーク」を結成。子どもや親向けのワークショップ「ことばキャンプ」、児童養護施設にて子どもや職員の研修活動を行う。著書多数。
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