まるで石室内にいるかのような臨場感―。観音寺市は国史跡に指定されている大野原古墳群(椀貸塚(わんかしづか)古墳、平塚(ひらづか)古墳、角塚(かくづか)古墳)を紹介するサイト「おおのはら探訪.ねっと」を開設した。スマートフォンをQRコードにかざして同サイトを閲覧すると、古墳群を解説する音声ガイドナビゲーションや普段は立ち入れない石室内部を仮想現実(VR)で360度見渡すことができる。
同古墳群は直径約700メートルの範囲に集中する全国でも珍しい国指定史跡。市は、四国最大級の横穴式石室など古墳群の魅力や情報を国内外に発信することで観光PRにつなげようとサイトを開設。現地にある3古墳の説明用看板のそれぞれにQRコードを設置した。
サイト内は大野原古墳群と椀貸塚、平塚、角塚古墳の4コンテンツで構成。注目のVRでは、音声ガイドが流れる中、古墳の入り口周辺から表示された矢印を参考に石室内へ進み、上下左右にスクロールすることで壁画や石の形状などを360度観察でき、まるでその場にいるかのような映像が楽しめる。また、動画サイト「ユーチューブ」を活用した散策ルート動画も用意しており、実際に散策する人の目線でさまざまな古墳の魅力を体験できる。
市文化振興課は、「小中学校での教材としても活用したい。また、国内外の多くの人に興味を持っていただき、ファンを増やしたい」と話している。
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