新天皇の即位にともなって、今年のゴールデンウィーク(GW)は4月27日から5月6日までの10連休となります。家族旅行などを計画する人がいる一方で、仕事や塾があってまとめて休めないという人も少なくなさそうです。「10連休どうする?」をテーマに、朝日小学生新聞リポーターの保護者のみなさんにアンケートをしました。(編集委員・根本理香)
旅行高い…日帰りやTVで儀式
10連休を「うれしい」か「うれしくない」かをたずねたところ、うれしいが10人、うれしくないが9人とほぼ同数でした。どちらとも言えないも4人いました。「長い休みは旅行などをするにはいいけれど、日々ほそぼそと遊ぶには長すぎます」(小学3年生の母)という意見には、多くの人がうなずくでしょう。
旅行や帰省を計画する人が多い中で、小学5年生のSさんの家族は長野県に帰省し、季節の山菜を採って料理を楽しむ予定です。母のKさんは「時間に追われない休暇を家族で過ごし、自然の大切さも味わいたい」と言います。
ただ、この時期の旅行は金額が高く、予約も取りにくくなっています。「完全に出おくれていて、遠出できないかもとあせっている」「いまさら予約も難しそうだし、どこも混んでいそう。途方に暮れています」などの声が上がっていました。
GWの予定は未定という回答も多く見られました。小学6年生のYさんの家族は旅行をあきらめ、「家族で話し合い、日帰りで毎日行きたいところへ行こうと計画しています」(母)。日帰りの計画としては、ミュージカルや美術館、友人とバーベキュー、地元のイベントなどを挙げる人がいました。どこに行っても混雑していそうなので、近くの公園や図書館のほか、家でゆっくり過ごすという人もいました。
小学5年生のSさんの家族は、大型連休中にオーストラリアから遊びに来る夫妻と過ごす計画です。母は「皇居周辺を案内したり、テレビで一連の儀式に関するニュースを見たりしながら、歴史的瞬間をともに過ごしたいです」。
仕事休めず/進学塾では特訓も
一方、連休中でも仕事を休めないという保護者も大勢います。アンケートでは「仕事の間、子どもをどうすればいいのか困る」という声がありました。保育園や学童保育も基本的に休みですが、自治体によっては拠点の施設で休みの日も預かるところがあります。
病院や銀行が閉まることを心配する人も多くいました。一部の病院などでは連休中の数日間は通常の診療をするので、自治体のサイトなどで確認したほうがよさそうです。10連休の影響で、学校の年間行事がずれたり土曜日に授業が入ったりして、習い事とのスケジュール調整に困るとの意見もありました。連休明けの生活リズムの乱れを心配する人もいました。
子どもが通う塾の対応はまちまちです。首都圏を中心に展開する進学塾の栄光ゼミナールは、例年GWは連休にしていて、今年も初日と最後の日を除いて8連休です。「予定のある生徒も多いので、通常授業を組むのは難しい」(広報担当)。関西圏に多くの教室を持つ進学塾・浜学園は対照的に、特訓イベントを連日組みます。「春のこの時期に気持ちを盛り上げるため。休むのは(受験が終わった)1年後に」(経営企画室)と話しています。
外部リンク