黄緑色のキャベツがお店に並ぶ季節。春がやってきた合図です。かわいくて、かんたんで、食卓に春を呼ぶレシピをご紹介します。お弁当にも最適! 楽しみながら作ってね。指導・中村真(料理研究家)
今月の料理 春キャベツのシューマイ
【材料】
8個分
・キャベツ…200グラム(葉4枚ほど)
・豚ひき肉…300グラム
・かたくり粉…大さじ3
・おろししょうが(市販のチューブで もよい)…小さじ2
・塩(塩もみ用)…小さじ1
・塩(肉だね用)…小さじ4分の1
・水…150cc
作り方
(1)キャベツを千切りにし、ボウルに移す。塩もみ用の塩を加え、手で軽くもみ、5分ほどおく。
(2)別のボウルに豚ひき肉、かたくり粉、肉だね用の塩、しょうがを加えて、ねばりけが出るまでよくもむ。8等分し、球状に丸める。
(3)①の水分をよくしぼり、②にまぶし、にぎるようにしながら肉だねにつける。
(4)クッキングシートをフライパンの大きさに合わせて底にしき、③を置く。フライパンの外に出たシートは、内側に折りこむ。
(5)④のクッキングシートの下に水を注ぎ入れたら、中火にかける。ふっとうしたら弱火にし、ふたをして、10分蒸し焼きにする。
〈真先生の豆知識〉
●ボウルの中の余ったキャベツは、スープなどの具材など、熱を加えて使ってください。
冬と春とでちがう味わい
キャベツ(アブラナ科)
●生まれ
原産地はヨーロッパです。古代ギリシャのころから食べられていたといわれ、最古の野菜の一つに数えられます。最初は、結球(葉が重なって球状になること)をしておらず、改良を続けるうちに結球する品種が生まれました。日本へは江戸時代に伝来。明治時代になって栽培が始まりました。天然着色料の原料にもなるむらさき色の「むらさきキャベツ」や、小ぶりのボール形の「グリーンボール」など、さまざまな品種があります。
●特徴
●特徴
年中見かけるキャベツですが、季節によって特徴があります。葉の巻き方がゆるく、内側まで黄緑色をしているのが春キャベツです。一方、葉がしっかりと巻かれているのが冬キャベツです。どちらもビタミンCやカルシウムが豊富。胃腸病の回復に効果があるとされるビタミンUがふくまれています。葉があざやかな緑色をしていて、はりのあるものを選びましょう。旬は、春キャベツは3~5月、冬キャベツは11~3月ごろです。
〈主な産地〉(2016年)
外部リンク