あなたに手紙を書きます。「3」のマジック(魔法)を知りたいあなたに手紙を書きます。
私の好きな数字は「3」です。この数字のマジックを知ったおかげで、暗記力も良くなったし、毎日楽しく暮らせるようになりました。
例えば、おふろに入った時や寝る前に、今日一日の中で楽しかったことを三つあげてください。「まりこちゃんといっぱい話せた」「テストの点が思ったよりも良かった」「ご飯がおいしかった」など、何でもいいです。小さなことでかまいません。
こんなふうに楽しかったことを一日の終わりに考えるだけで、その日が「いい一日だった」という結論になります。これを習慣にすると、つらいと感じている毎日がだんだんとすてきな日に思えるように変化してきます。
ほかにもあります。人の話を聞く時も、大事な言葉を三つ記憶するようにしましょう。その三つを手がかりにすると、話がとても思い出しやすくなります。
本を読む時も、授業を聞いている時も、人に何かを話す時も、全部三つずつ大切な点を見つけるのです。作文を書く時だって、書きたいことを三つ探しだせば、スラスラ書けます。友だちの好きなところを三つあげてみよう。失敗の原因を三つ考えてみましょう。
「3」はマジックワード(魔法の言葉)だと信じて、何でも三つ考えるくせをつけましょう。きっと、毎日が楽しくなり、勉強もはかどってくるはずです。
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ひきた・よしあき 博報堂のスピーチライター、博報財団コミュニケーション コンサルタント
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