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公立図書館の司書が、おすすめの本を紹介します。
アリソン・ナスタシ/著、浦谷計子/訳、エクスナレッジ、1728円 世は猫ブーム。猫動画をつい見続けちゃうという人も多いのでは? 歴史的に見ても、どうも文章を書く人には猫好きが多いみたい。本には、有名な作家たちが、愛する猫といっしょに写った写真が載っています。表紙は『ティファニーで朝食を』の作者カポーティ。「このコ見て!」と自慢げなほほ笑みで愛猫を抱えています。
『老人と海』のヘミングウェーの猫は指が6本あったそう。ホラーの帝王スティーブン・キングのうれしそうなこと! 頭にも肩にも猫を載せて満面の笑み。こちらも思わずほほ笑んじゃう。マーク・トウェインは猫のネーミングセンスが独特だったんだって。 文豪、というと眉間にシワを寄せているイメージがあるけど、こういうエピソードに親近感がわいてきます。どんな小説を書いたのか興味もわきませんか? 猫好き、小説好きなら必見の一冊です。 * * 仙台市民図書館(宮城県)司書・伊藤恒子