書店員さんが、今おすすめの1冊を紹介します。
ヒントをもらえる心の教科書
友達や好きな人に自分のすべてを受け入れてほしい。誰かとお互いに完全にわかり合いたい。そんな願いがかなったと思える瞬間はかけがえのないものですが、思うようにいかないことが多いかもしれません。また、家族はいつでも助け合わなければいけないと言われることがありますが、本当にそうでしょうか。
遠くても近すぎてもつらい。そんな人間関係の問題をやわらかく説明し、ヒントをくれるのがこの本です。まわりがみな敵のように見えて苦しいとき、誰もわかってくれないと泣きたくなるとき、「他者」という考え方を身につけると、暗いトンネルから抜け出せそうです。他者や社会となめらかにつながる方法を教えてくれる、心の教科書のような一冊です。
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東京・HMV&BOOKS 日比谷コテージ 花田菜々子
『愛の本 他者との〈つながり〉を持て余すあなたへ』
菅野仁/文、たなか鮎子/絵、ちくま文庫、691円
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