高松市瀬戸内町の市中央卸売市場で5日早朝、新春恒例の初競りが行われた。約1週間ぶりに開かれた市場には新鮮な魚介類や野菜などが並び、競り人らの威勢のいい掛け声が響き渡り、活気に包まれた。
初競りは、午前5時半の水産物からスタートした。場内には県内で水揚げされたタイやカレイ、カキ、ワタリガニなどが次々と入荷。競り人のテンポのいい掛け声に合わせ、仲買人らが素早く目利きし目当ての品を競り落としていった。
市市場業務課などによると、水産物は年始に天候に恵まれたことから多品種の魚介類が入荷。量は平年並みで、価格は全体的に安値で取引された。野菜は、ハクサイやキャベツなど葉菜類が暖冬の影響で入荷量が増え、年末と変わらず安値傾向となっている。
午前6時からは初市祈願祭があり、浜田知事や大西市長をはじめ、市場関係者ら合わせて約80人が出席。神事や鏡割りなどを行い、今年の市場の繁栄と関係者の無病息災を願った。