天ぷらや煮物、スイートポテトなど、いろいろな料理に変身するサツマイモ。中でも、栄養価が高くて甘い「大学いも」は、昔から親しまれているおやつです。電子レンジでかんたんに作れるレシピをご紹介! 指導・中村真(料理研究家)
【材料】2人分
・サツマイモ…1本(約100グラム)
・ごま油…小さじ2
・砂糖…大さじ4
・水…大さじ1と2分の1
・はちみつ…大さじ2分の1
・黒ごま…小さじ1
作り方
(1)サツマイモを小さめに乱切りする。それを水に5分さらして水をすてる。
(2)耐熱容器に①を入れ、ごま油を加えてまぜ、ラップをして電子レンジ(600ワット)で2分加熱する。加熱後、熱が均等に通るように全体を返して、さらに2分加熱する。
(3)②を電子レンジから出したら、ラップをとらずにそのまま蒸らす。
(4)耐熱容器に砂糖と水を入れ、電子レンジで1分30秒加熱する。
(5)③のラップをはずし、④を加えてまぜ、電子レンジで3分加熱する。
(6)⑤のあら熱がとれたら、はちみつと黒ごまをかけてまぜ、冷蔵庫で冷やす。
〈真先生の豆知識〉
●あくが強いので、空気にふれると黒く変色します。切ったらすぐに水にさらしましょう。
サツマイモ
ヒルガオ科
食物繊維がたっぷり
●特徴
サツマイモは、根の部分がかたまり状に太ったものです。主な成分であるでんぷんは、加熱すると糖質に変わり、甘みが増します。ビタミンCや食物繊維が豊富で、便秘やかぜ予防に効果があるといわれます。皮の色があざやかで傷がなく、はりのあるものを選びましょう。表面にみつが浮いているものは糖度が高いといわれます。収穫時期は9~11月ごろですが、少しねかせて水分がぬけた10~1月ごろが食べごろです。
●生まれ
原産地は中南米で、コロンブスによってヨーロッパへ伝わったともいわれます。日本へは、江戸時代初期に中国から琉球王国(いまの沖縄県)を経由して薩摩(いまの鹿児島県)へ伝わりました。江戸時代中期、蘭学者の青木昆陽が、ききん対策の作物としてサツマイモ作りをすすめ、その結果、広く栽培されるようになりました。ほくほくした「紅あずま」や「鳴門金時」、ねっとりした食感の「安納芋」などの品種があります。
〈主な産地〉(2016年)
外部リンク