高松市民の氏神様として親しまれる同市宮脇町の石清尾八幡宮では、家族連れらが朝早くから次々と訪れ、下拝殿を前に真剣な表情で手を合わせていた。
家族らで訪れた同市茜町の香川正憲さん(35)は「年男なので、イノシシのように仕事も遊びも猪突猛進していきたい」と抱負を語った。
同市牟礼町の四国霊場八十五番札所、八栗寺でも朝早くから善男善女が次々と詣でた。今年は特に、県の調査で昨年見つかったイノシシに乗る「摩利支天(まりしてん)像」が元旦から公開され、参拝に並ぶ列が長く延びていた。公開は三が日限定。
善通寺市善通寺町の総本山善通寺では、午前中から参拝客でぎわった。多度津町から家族4人で訪れた西尾咲輝さん(6)は4月の小学校入学を前に「勉強を頑張って、新しい友達と会うのが楽しみ」と笑顔を見せた。
琴平町の金刀比羅宮でも夕方遅くまで参拝客が訪れた。倉敷市から訪れた永瀬陽子さん(48)は「昨年は豪雨など災害が多かったので平穏な1年になれば」と思いを語った。