瀬戸内海中部を震源とする26日の地震は、午前8時ごろから午後3時すぎまでの間に3度相次いだ。県内では観音寺、三豊、綾川、多度津の4市町で最大震度3、ほかの13市町でも震度2を観測した。高松地方気象台は、震源の深さなどから「南海トラフ地震とは直接関係はないと思われる」としている。
県内で震度3以上を観測したのは今年3月13日以来。過去10年間、四国とその周辺を震源とする震度4以上の地震は今回を含め12回発生。2013年4月に淡路島を震源に震度6弱、17年6月には豊後水道を震源に5強の地震が起きた。
南海トラフ沿いでは、海側のプレートが陸側プレートの下に沈み込み、プレートの境界や分岐断層でずれが生じることで大地震や大津波が起こるとされる。
今回の地震について、同気象台は「震源の深さが10キロと比較的浅く、陸側のプレート内部で発生したとみられる」とし、南海トラフ地震とは発生のメカニズムが異なると分析。ただ、「南海トラフ地震はいつ起きてもおかしくない」として備えを呼び掛けている。
JR四国では線路点検などのため、予讃線の観音寺―松山間の特急や愛媛県内の普通列車で運転を見合わせた。上下22本が運休、11本が最大3時間遅れ、約2600人に影響が出た。