フリマアプリでリサイクル
使わなくなった日用品、子どものおもちゃなどを、スマホを介して売り買いすることができるフリマアプリ。近年、利用者もサービスの種類も増え注目されています。朝日小学生新聞ママ読者リポーター(以下、朝ママ読者リポーター)の2人が、ネットフリマアドバイザーの川崎さちえさんに教わりながら体験しました。(文/渡辺鮎美 写真/粂川真木彦)
慣れたら3分!話題のフリマアプリ
「以前から気になっていたけれど、出品から発送まで手間がかかりそうなイメージ」「購入者とのトラブルが心配」と口をそろえる朝ママ読者リポーター。ネットフリマアドバイザーの川崎さんは「慣れれば3分で出品できるようになりますよ!」と、スマートフォンを手に話します。
今回2人が挑戦したのはフリマアプリのサービスの一つ「メルカリ」です。ネットオークションと異なり、売り手の提示価格に買い手が応じれば取引成立。
メルカリの他にも「ラクマ」、今秋新たにサービスの始まった「PayPayフリマ」などがあります。匿名配送や、売上金を提携する電子マネーとして利用することができるので「それぞれのサービスや特徴に応じて使い分けている人もいます」(川崎さん)。
雑誌の付録や化粧品、書き込みありの参考書も
メルカリの商品ページをのぞいてみると、洋服や本、食器や電化製品など、あらゆるものが並んでいます。中には雑誌の付録や、使いかけの化粧品、自宅で栽培した野菜や果物まで。
子育て世帯には、子ども服や遊ばなくなったおもちゃも人気です。「子どもが使い終えた参考書を出品したことがあります。書き込みをしていても大丈夫なんですよ」と川崎さん。
今回、朝ママ読者リポーターの2人には出品してみたいものを自宅から持ち寄ってもらいました。子どもの仮装衣装や海外製のせっけん、書籍など、いずれも出品可能なものでした。
スマートフォンにアプリをダウンロードし、会員登録を済ませたら、利用の準備は完了です。アプリを通じて、商品を購入することもできます。
包み隠さず伝える、無理せず自分都合で
出品の手順は3ステップ。商品を撮影し、状態や使用頻度などの説明を入力するだけです。さっそく出品に挑戦する2人。「画面上にガイドも表示されて、意外と簡単なんですね」と朝ママ読者リポーター。
戸惑うことなくサクサクと操作を進めます。汚れや使用感は、撮影して画像で伝えることもできます。「包み隠さずきちんと状態を明らかにしておけば、それを納得した人が購入してくれますよ」。
これまでは捨てるか、知人にあげるかだったという朝ママ読者リポーターも「もっとやってみたくなりました」と話します。
商品説明の書き方に迷った時は「自分が購入するなら商品のどんな情報を知りたいか、買う側の立場になって考えること」と川崎さん。クレームやトラブルの回避にもつながるといいます。
「いつごろ買ったものか」「子どもが何歳の時に使っていたものか」なども、相手がイメージしやすい情報です。
プロフィル欄にフリマアプリ初心者であることを書いたり、日中仕事をしている人は返信が夜間あるいは週末に限られることなどを伝えたりするのも効果的。「相手を不安にさせないアピールが大切です」。
いいなと思う出品者をフォローして、参考にするのもおすすめだとか。 商品が購入されたら、1週間以内に発送します。なるべく小さく軽く、壊れやすい商品は、運搬中に破損しないような梱包を心がけます。
メルカリ独自の「メルカリ便」を利用すれば、宛名書きも不要。購入者から受け取り評価の通知が届いたら、出品者が購入者を評価してやり取りが完了します。
最後に「1回の出品で終わらせず継続させるためには、無理しないことが大切」と話す川崎さん。「無理せず、自分都合でいいんですよ」
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教わったのは……川崎さちえさん 2003年、夫が育児のために退職したことをきっかけに、家計を支えるためにネットオークションを始める。近年はメルカリを中心に利用し、テレビの情報番組などでも独自のノウハウを紹介。著書に『メルカリのコツ 月3万円おトク! スキマ時間で稼げる』(インプレス刊)ほか。
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