西日本高速道路が高松自動車道の高松東インターチェンジ(IC)以東の51・8キロで進めてきた4車線化事業が8日完了し、愛媛、香川、徳島の3県にまたがる高松道124・2キロの全区間で4車線での通行が可能になった。事業開始から7年、高松道が善通寺IC以西で初めて開通してから31年。同四国支社は「渋滞緩和や事故の減少、災害発生時の通行・輸送路の充実、定時性の向上などが期待できる」としている。
事業区間は、暫定2車線だった高松東IC―鳴門IC間の51・8キロ。2009年に実施が決まったが、民主党政権下で凍結されて事業が中断。12年に再開が決まり、工事を進めていた。総事業費は約760億円。
工事の対象は、ICに近く、既に4車線が確保されていた区間を除く40・7キロ。上下各2車線への拡幅や対面通行の解消など、段階的に進めてきた。
最後まで3車線で運用していたのは、津田東IC―白鳥大内IC間の一部6・3キロ。工事最終日の8日は、下り線(高松方面)の2車線のうち外側1車線の通行を規制していたコーン標識や矢印板を撤去。午後3時に4車線化が完了すると、トラックや乗用車が次々と走り抜けていた。
同四国支社によると、さぬき三木IC以東で時速70キロに抑えていた最高速度は、さぬき三木IC―津田東IC間を同80キロ、津田東IC以東を同100キロに引き上げた。事業区間51・8キロの所要時間は33分となり、暫定2車線時の平常時の44分から11分短縮される。
外部リンク