「女の子だから」という理由で何かをあきらめたり、自分に自信を持てなかったりしたことはありますか。前向きな姿勢で多くの人を笑顔にするお笑い芸人のバービーさんに、自分らしく生きるヒントを聞きました。(近藤理恵)
「自分で自分を見下さない」バービーさん
私はもともと自信満々な芸風ということもあり、自分で自分を見下すような発言はひかえてきました。でも、数年前にあるテレビ番組で、出演者の方が、私の容姿をいじったことがありました。
それを見たファンの女の子が「私自身が言われているような気がした。生きているのがつらいくらい」と話してくれました。私は容姿について言われても気にしないでいられるけれど、私を通してつらい気持ちになるファンの方がいるんだったら、それはいけないなと思ったんです。
それ以来、自分で自分をさげすむ発言はしないように、いっそう気をつけています。ファンの方には、私を見て笑ってほしいから。
笑いをとるために、すすんでおしりを出すこともあります(笑い)。性別に関係なく、おもしろいことをして、見た人に幸せな気分になってほしいという思いです。
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私も高校生の時は、自信がありませんでした。人の目が気になって仕方ないのです。「変じゃないかな」「みんなにとけこめているかな」とコンプレックスを持っていたんです。
不正解なんてない
でも大学生になってから、いろんな場所に行き、いろんな人と出会ったことで、「人それぞれちがう価値観があって、不正解なんてない」と考えることができたんです。そうしたら、自然体でいられるようになりました。
ファッションも周りの目を気にせず、着たいものを着ています。これまでたくさんのスタイルにチャレンジしました。どうしても合わないものはありましたけど、試さないと失敗もできません。
自分の好きなことをしたり、大切にしたりすることで、自分の価値観を少しずつ築いていくことができるのではないでしょうか。
バービー 1984年、北海道生まれ。東洋大学文学部印度哲学科卒業。2006年にお笑いコンビ「東京ホルモン娘」でデビュー。現在は、お笑いコンビ「フォーリンラブ」として活動中。「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)などに出演中。
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