明治時代から香川に息づくデザインの源流と、現代にも通じるその魅力を紹介する企画展「心を豊かにするデザイン-讃岐モダンへのあゆみ-」が、高松市昭和町の市歴史資料館で開かれている。11月4日まで。
2016年の企画展「心を豊かにするデザイン-讃岐民具連とその時代-」に続く第2弾として開催。斬新さと懐かしさを併せ持つ「讃岐モダン」ともいえる家具や雑貨、戦後香川の商店建築を伝える写真など約450点を展示している。
展示は3章構成。1章「守る 育てる」では1898(明治31)年に高松市に設置された県工芸学校(現高松工芸高)に始まる工芸教育や、同校出身の磯井如真や明石朴景らが主導した漆芸家のグループ活動などを取り上げている。
2章では官民一体となって香川のデザイン振興に取り組んだ木工指導所やデザイン研究所での試作品などを紹介。
3章は戦後の商店建築をけん引した高松市のデザイナー2人が手掛けた店の外観写真や、木や鉄を使ったランプシェード、彫刻家の故流政之が中心となったデザイン運動「讃岐民具連」が製作した椅子などで、香川のデザイン史をたどっている。
ほかに、画家の猪熊弦一郎がデザインした県庁舎1階の陶板壁画の原図を初公開している。
入場料は一般200円ほか。問い合わせは同館、電話087(861)4520。
外部リンク