「うどん県」の魅力を全国へ―。うどんができるまでの工程を14の動作で表現した「讃岐うどん音頭」の踊りを広めようと、同音頭踊り保存会(梅原利之会長)が、静岡県であった全国の民踊指導者の研究集会に四国代表として初めて参加。メンバーは集まった約千人の指導者を前に踊りを披露した。山西哲子事務局長は「これを機に、讃岐うどん音頭の歌と踊りが一気に広まれば」と期待を寄せている。
讃岐うどん音頭は、1975年に制作。「釜揚げ」や「かけ」といったうどんのメニューが登場する歌詞や、うどんを打つ動作などを表現した踊りがユニークで、「さぬき民踊まつり」や小学校の運動会で踊られるなど県民に親しまれている。
一方で、同保存会によると、県外に踊りをPRする機会は少ないのが現状。さらなる普及を目指し、県外の指導者たちが集まる研究集会への参加に手を挙げた。
集会は毎年開催され、全国8ブロックの代表が参加者にそれぞれの民踊を指導。今年は11月10、11日にあり、同保存会が四国ブロック代表として出場し、踊りを伝授。八つの民踊はDVDにしたほか、2ブロックごとにCD化し、全国で販売している。
山西事務局長は「普及啓発の大きな役目を果たせたのでは。令和元年という節目に、全国に広められてうれしい」と笑顔を見せた。