【ダイコンの葉っぱ】 ふだん食べている白い根っこの部分より、葉の方がカルシウムは10倍、鉄分は15倍も多いです。スーパーマーケットなどで、葉っぱを落としたダイコンが売られているのは、白い部分の栄養が葉っぱに吸い取られてしまうから。葉っぱつきダイコンを見つけたらラッキー。根元から切り落として別々に保存してくださいね。
【ホウレンソウの根元】 根元が少し赤いのは、鉄分の色。抗酸化作用のあるポリフェノールや、骨を形成するマンガンがたっぷりふくまれています。きれいにして根元ぎりぎりまで食べましょう。
【ニラの白い部分】 テープを巻いてある根元の白い部分は、鉄分や香り成分のアリシンがつまっているお宝です。刻むことで香り成分はアリシンに変化し、パワーアップ。加熱すると、血液サラサラ効果などがあるとされるアホエンに変化します。豚肉といっしょに炒めるとアリチアミンに変化し、疲労回復効果が増します。ニンニクも、刻んで香りカプセルを壊すことで、効用が増します。
【リンゴの皮】 果物ですが、実より皮にポリフェノールが多くふくまれます。皮のべとつきはリンゴ独自が出すものです。ワックスなどはあまり心配いりませんが、よくかむことで、唾液によって農薬の害を減らす効果があるとされます。
【ミカンの皮】 外皮をむいた中の薄皮や筋、わたなどには、ビタミンCの働きを助けるビタミンPがたっぷり。繊維もとれるので、外皮以外は全部食べた方がお得。ピーナツの実についた薄皮にも、抗酸化成分が多くふくまれています。
冬におすすめの食材は
なかざわ・るみ 野菜ソムリエ協会講師。著書に『野菜の新常識 体にいい食べ方はどっち!?』(扶桑社)、『「5色の野菜」カラダ革命』(静山社)など