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2020年広告事業本部のNO.1社員は?約250名から選ばれた4名にインタビュー

LINEマーケティングソリューションカンパニーでは、LINEの中でコア事業でもある広告を中心とした法人向けのビジネスを展開しています。今回ご紹介するのは、LINE公式アカウントやLINE広告、LINEセールスプロモーションなどのマーケティングソリューションを通じてあらゆる企業のマーケティング支援を行っている広告事業本部。

2020年10月末、この広告事業本部に所属する約250名を対象に、広告事業本部としては記念すべき第1回目となる2020年の社内表彰制度「AD BUSINESS AWARD 2020」が行われました。本制度は、対象社員の成果から、もっとも組織の模範となる社員を選出するというアワード。

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受賞者へは、執行役員である池端より名入りのトロフィーが渡された。

本表彰制度の狙いは、社員それぞれのこだわりぬいたアウトプットや思いや考え、達成のために尽くしたアクションを、多くの人に知ってもらい、ポジティブな影響を与えるきっかけとなること。表彰された良質なアクションがさらなる次の良質なアクションを生み出すという好循環を作り、組織の拡大を支えることが期待できます。

表彰者が決定するまで、マネージャーや執行役員による選考のほか、所属社員250名全員による投票もあり、選考期間はおよそ2ヶ月にも及びます。

今回は、職種ごとに設けられた4部門のアワードをそれぞれ受賞した4名に、ご自身の考え方や今後のビジョンについて話を聞いてきました。

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左より、塚原、山下、和田、瀧嶋、池端。表彰式にて。

受賞者紹介

1. Best Sales賞 / 瀧嶋 亮平

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  • 2017年に新卒として入社。業界大手から中規模までアプリ/デジタルコンテンツ領域のクライアントを一気通貫して担当するチームのリードを担っている。入社後は大手総合代理店を担当したのち、大手専業代理店チームやゲームアプリ専門チームを経て、現在に至る。

2. Best Planner賞 / 和田 峻一

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  • LINE広告の運用に関する分析やコンサルティングを担当。セルフサーブ*機能のグロースをミッションとして、オンラインアカウントの顧客全体の配信設定や広告運用の最適化を進めるための分析と施策実行を行っている。
    (*セルフサーブ...LINEに広告を出稿したい顧客に対してオンライン上でアカウントを開設し、顧客ご自身で運用していただけるサービス。)

3. Best Project賞 / 山下 拓也

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  • LINEの法人向けサービスのブランディングや認知拡大、ビジネスに繋がるリードの獲得を目的としたイベントやセミナーを年間40本程度開催。直近だと、10月15日に開催されたLINE SMB DAY(中小企業を対象としたビジネスイベント)のイベントプランニングを担当。

4. Best Rookie賞 / 塚原 光映

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  • 2019年新卒入社。ナショナルクライアントを対象にLINEのマーケティングソリューション活用の提案や実行を行っている。その他、新規クライアント開拓業務も担当し、官公庁関連におけるプロジェクトにも一部携わっている。

受賞するまでの取り組み

――このたびは、受賞おめでとうございます!

一同

ありがとうございます!

――普段の仕事内容について教えてください。

瀧嶋

アプリやデジタルコンテンツ領域のクライアントに対して、LINEを通じた企業やサービス価値向上の支援をしています。単発のお付き合いではなく、中長期的に話をお伺いし、新規ユーザー獲得や既存ユーザーとのリレーション強化といった様々なアジェンダに対して、主にLINE広告を手段としてクライアントやパートナー企業と力を合わせて課題解決に取り組んでいます。

また、LINE GAME事業担当と協業してクライアントとパートナーシップ契約を締結し、広告事業部単体ではなくLINE社全体としてクライアントの事業を伸ばす取り組みもリードしています。

和田

私は、大きく2つあります。1つは、広告運用をコンサルティングしているセールスが抱えている課題やその原因を分析し、適切に配信していく方法についてアドバイスする仕事です。LINE広告の適切な運用方法や推奨する配信設定を定義し、どうコンサルティングすべきかを考えています。

もう一つは、LINE広告に関するデータの分析です。現在ですと、主にセルフサーブ機能を使っていただいているクライアントの特性や配信の傾向、課題などを分析していまして、セールス施策やカスタマーサクセスのための施策に活かしています。

山下

私は、LINE主催のイベントの企画、運営を担当しています。イベントには大きく分けると2つの目的があります。

1つめは、LINEのマーケティングソリューションカンパニーのプロダクトやサービスのプレゼンスの向上。例えば、新サービスの発表やLINEの活用事例を通じて、LINEの良さを知ってもらい、使ってみたいと思っていただく目的があります。

2つめは、営業につながるビジネスリードの創出。例えば、瀧嶋さんなどが所属するセールスチームが新たな取引先を開拓したい時に、一緒にターゲット向けのセミナーを開催し、商談につながるようなリードを獲得するサポートをしています。

塚原

私も瀧嶋さんと同様、主にクライアントを対象としたセールスを担当しています。新卒1年目の7月に配属されて以来、主にナショナルクライアントの方々、特にLINEの活用がこれからという企業を中心に、業種問わず幅広く担当しています。

――では早速、受賞についてお伺いします。今回の受賞につながった部分をご自身でどう考えていますか?

塚原

私は自分がやるべきことと、やりたいことを全てやり切れたからだと思います。その上で、大型案件を受注したり、新規開拓プロジェクトにおける売上1位を取ったりと、目に見える数字として実績を作ることができました。

また、社内で初めてのプロジェクトにおいて最初の事例をつくり、かつその後に続く複数の事例を残すことができたこと、コロナ禍で生まれた新しいニーズに対して企画の方と連携して新商品を作るなどの動きが取れたことも大きな要因だったと思っています。

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山下

私もコロナ禍の影響に対して、きちんと対処できたところが大きかったと思っています。

緊急事態宣言で全てのオフラインイベントが開催できなくなる中で、オンラインでどのように情報提供をできるのか、配信方法やサイトのUI/UX設計など、様々な角度から検討して、イベントを作り上げていきました。

結果的に、今回受賞したLINE Direct Dayでは8割以上の方に満足と回答いただけましたし、イベントに投資した金額の10倍以上の商談が、実際にこのイベントから生まれています。

コロナ禍での変化への対応だけではなく、定量的にもわかる数字での結果が出せたことも評価いただけたのだと思っています。

和田

私の場合は、「分析」と「実行」をバランスよくアクションして売上に貢献できたことが大きかったと考えています。

セルフサーブのアカウントは数が非常に多いので、一つ一つのアカウントを地道に改善するだけではなく、大きなアカウント群ごとに傾向や課題を捉えて施策を行っています。

また一方で、いくらデータを分析していても、顧客がどのような人々で、どのような課題やニーズを持っているのかという定性的な観点がなければ、現場の感覚と乖離しがちです。

そこで、SQLでデータをガシガシと深堀りしながらも、セールスと二人三脚で実行まで落とし込むことができた点が、評価につながった取り組みだったと考えています。

瀧嶋

私は、「解像度の高さをできるだけ突き詰められたこと」だと考えています。一つひとつのほんの些細な事でも、それを選択した理由、そう考えた理由を説明できるほどにアクションの解像度をあげることを意識していました。

受賞関係なく常に心掛けていることですが、例えばメールにおける重要なコミュニケーションであれば、送付するタイミング、一言一句の文言、また宛先とCCのメンバーなど全てに対して、妥当である理由を説明できるようにしています。

こうしたささやかな積み重ねと縁のめぐり合わせで、あるクライアントから非常に大きな額の新規ご発注をいただくことができたことも、今回の受賞に繋がっているかと思います。

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――顧客目線でどう考えられたか、というのが一つのキーワードになりそうですね。

塚原

そうですね。例えばクライアントセールスだと、クライアントがやりたいこと、やろうとしていることを汲み取ってそこにどうLINEを入れ込めるか、これが難しいんですよね。LINEを既に導入してやめたあとにお声がけいただくケースが多いので。

そのために、まず私の場合は特にかなりの勉強量が必須でしたし、認識の齟齬を生まないコミュニケーションをできるかどうかも必要でした。

和田

私も、認識の齟齬を生まないようにするために、使っていただくクライアントのペルソナを定義するようにしています。定量データだけではわからない定性的な部分もセールスと日々しっかり議論することで、自分たちがどんなクライアントにどういった価値を提供すべきなのかという認識を合わせることができ、クライアントが嫌がるところや喜ぶところも意識できるようになります。

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――「自分ならでは」の仕事への向き合い方やこだわりがありそうですね。

和田

そうですね。私は、エンジニアやデータサイエンティストではないビジネスサイドの立場なので、売上にきちんと繋がるインサイトを発見できる分析をするようにしています。

分析することが楽しいのではなく、売上が右肩上がりになってくのが楽しくて。そのグラフを見ることが好きで、いかに売上に貢献できるかをずっと考えています。

だから、数字を見ながらセールスと一緒に一喜一憂しますね。とはいえ、セールスという前線じゃないからこそ、一歩引いた立場で全体を見ることができています。一緒に寄ったり引いたりする見方ができたらいいな、と。一緒に仕事しているチームのみんなにはいつも感謝しています。

山下

私も以前セールスをしていたので、事業への貢献にこだわりを持っています。大きなイベントって、やっただけで達成感を感じてしまいがちなのですが、もっとも大事なのはきちんとそれが数字として結果に繋がっていることだと思います。イベントは目的ではなくビジネスを成長させるための手段なので、セールスチームと連携して、イベントをきっかけにどれくらい商談が生まれているか、売上につながっているかということを意識して仕事をしています。

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――では、今回実践したLINE STYLE 2.0について伺います。エピソードを交えつつ、実践したキーワードを教えてください。まず、山下さんからお伺いします。

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LINE STYLE 2.0とは、「LINEらしいやり方や考え方」を11個のキーワードにまとめたLINEの価値基準。

山下

私が選んだキーワードは「Build Lean and Exceptional Team―最高を目指す、少数精鋭のチーム」と「Perfect Details 追求すべきは「紙一重」の違い」です。

オフラインからオンラインへの変化が求められる中で、チームメンバーと一緒にLINEらしいイベントは何かということを考えました。

イベントって、一人では絶対にできないんですね。企画やWeb制作、映像など様々な分野の知見がないとクオリティの高いアウトプットは出せない。それらをメンバーそれぞれがプロフェッショナルとして深く考えて、イベント参加者がLINEで問い合わせできる仕組みやオンラインイベント会場へのログイン機能、テロップや画面分割を活用した動画配信など、様々な新しい取り組みを実現してくれました。

また、「神は細部に宿る」と言われますが、サイトのデザインの色味や講演資料のフォント一つでも、イベントの印象が変わります。そういう細かいところにもこだわり抜いて作りぬいたことで、コロナ禍というこれまで体験したことがない厳しい状況でも、LINEらしいハイクオリティのイベントを提供できたと思っています。一緒にやってくれたメンバーにはもう感謝しかないですね。

和田

山下さんの設計されるイベントって、「LINE」という一つの統一されたカラーがありますよね。それが何かっていうのはうまく言語化できないんですけど、ブランドの一貫した体験がある。その上で、数字につなげているのはすごいですよね。今日聞くまで知らなかったです。

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――和田さんはどのLINE STYLE 2.0キーワードを選びましたか?

和田

私は「Always Data-driven 感覚ではなく、データ=事実を信じる」です。この「Always」というのは、「いつも」という意味だけでなく、「誰しも」がデータを見て意思決定しようという意味合いがあると理解していて、とても大事だと考えています。

「Data-Driven」というのは、テクニカル的に実践している社員はたくさんいると思うんですね。でも私はデータサイエンティストとかエンジニアではないので、セールスと一緒に、現場で売上に直接つながる分析、Data-Drivenを大切にしています。

データがないと、どうしてもふわっとした戦略になりがちですよね。なんとなく「こういう傾向があると思うから、こうしよう」ではなく、ちゃんと「こういうデータの傾向があるから、こうやるべき」と言えること。戦略を成功させるためには、ファクトをみることが重要だと考えています。社内でもこういったケースをもっと増やしていけたらと考えています。

――塚原さんのLINE STYLE 2.0キーワードもお伺いさせてください。

塚原

私は「1% Problem-finding, 99% Solution-making 「できない」から「できる」をつくる」を選びました。私は新規のクライアントセールスなので、この意識が特に強いとおもます。

LINEのマーケティングソリューションはまだまだ発展途上で知られていないことも多いので、必ずしもLINEという選択肢がクライアントのプランニングの中心にあるとは限りません。正直、提案するのが難しいなと思うことの方が、新規という役割柄多いです。

一方で、セールスしなくても選ばれてご活用いただくといった「自動化」に、媒体としては向かうべきだと思いますし、向かっているとも思っています。

その状況の中、自分が入り込んでいくことで、何を付加価値として提供できるか、というのは日々意識しています。その上で、本当にやるべきものを明確にして、質の高い仮説を作り、スピード感を持って、社内外と連携して実現することが大事だと考えています。

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山下

以前一緒に仕事したことがあるんですが、塚原さんはクライアントに訪問する際に、社内の事例をすごく丁寧に調べていくんですよ。同業種の事例を具体的な数字と合わせて紹介していて、クライアントを感心させていました。また、本人も言っていますが、クライアントからの無理難題にも「できない」とは言わずに、社内の様々な部署に相談して「できる」方法を模索している姿をよく見ます。その姿勢は、とても尊敬しています。

――最後に、瀧嶋さんのLINE STYLE 2.0キーワードを聞かせてください。

瀧嶋

私は「Go Brave. No Fear. No Regrets 世界を変えるのは、大胆で勇気ある挑戦」を選びました。今回私が担当したのはマーケティングソリューションカンパニーの中でも前例がなく、本当にチャレンジが求められる取り組みでした。

Talk Head Viewという、LINEアプリのトーク画面最上部に出る看板メニューを主軸とした新規ユーザーの獲得施策でしたが、これまで先行事例がなく、成功する確証がない中で進められました。そんな中で、一緒に踏み出していただいた社内外関係者のみなさんには感謝してもしきれません。

大事なのは、「瀧嶋が全力でやってうまくいかなかったのなら、仕方がない。」と周りから思っていただけるように、日々当たり前のことを突き詰めて積み重ね続けること。そして、自分自身でも、誰の前でも胸を張って事前にやれるだけのことはやり切ったと言える状態にしておくことだと思います。

今後のチャレンジ

――今回の受賞を受けて、最後にコメントをお願いします。

瀧嶋

この受賞は何よりクライアントの皆さん、社内で一緒にチャレンジしてくれたメンバーの方々のご協力があったからこそだと思っています。本当に感謝の気持ちを伝えたいです。

今回の表彰について、成果への評価に加え、期待という要素も込められていると感じました。受賞者として選んでいただいたからには、今後もよい模範となり続けて、担当領域をもっともっと飛び出すような大きな取り組みを意識していきたいです。

また、様々な企業の方々、社内の他部署とも一緒にチャレンジしていって、これまでいただいてきた皆さんからの愛情を、できる限り周囲にお返ししていきたいです。

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和田

今回の表彰制度は、個人へのインセンティブや特定の職種に対するものというより、より強い組織にしていくために、埋もれがちな取り組みを発掘して広めていくという長期的な意義があると感じました。私自身も、LINEに入社してまだ一年未満ですが、この表彰制度のおかげでいろいろな方に取り組みを見てもらう機会をいただけました。

データを使って色々と分析をしていると、「本当はこういうことがしたかった」という声をもらうことがあります。一番嬉しい言葉なのですが、裏を返せば「データを使ってグロースさせたいのにできない」という現状の表れでもあり、大変もったいない状況だと思います。

今回の受賞をきっかけに、「自分も同じようなことをしたい」 「もっとこういうこともできる」という思いを持ってくれた人たちとつながって、よりData-drivenな組織づくりに貢献できたらいいなと考えています。

私自身、高度な分析に関する知見はまだまだ乏しいので、知識や技術をもっと磨いていきたいですし、新しいプロダクトやサービス、大きなプロジェクトをハンズオンでグロースしていくことに一緒にチャレンジできるチームを作りたいと考えています。

山下

プロジェクトって一人でできるものではないですが、今回の「プロジェクト賞」は個人への表彰です。これは、プロジェクトに対して個人が「どのような姿勢で仕事に取り組んでいるのか」という点を評価しているのかなと思っています。

今回は、自分がどうしたいかではなく、どうしたら事業に貢献できるか、LINEらしいイベントができるかということを考え、プロジェクトを実行したことを評価いただいたと思っています。今回の表彰を通じて、このようなマインドを持って、一緒にプロジェクトを推進できる同志が増えていくといいなと思っています。

LINEが業界をリードするNo.1の企業になるために、マーケティングの観点から貢献したいと思っているので、イベント後に「さすがLINEだな」って思ってもらえるような体験を提供できるイベントをこれからも提供していきたいです。

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塚原

今回ルーキー賞をいただきまして、これからも若い世代からチャレンジし続けて、組織のメンバーがそれぞれの良さを発揮できるような雰囲気を目指していきたいです。

仕事に携わる中で、クライアントや代理店の方よりLINEを活用するにあたっての課題や分かりにくさをご指摘いただく機会もあります。こういった声をサービスへ反映していきたいですし、新しい常識をLINEが作っていくんだという意識で日々臨みたいと思っています。


――みなさん、ありがとうございました!

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松永 理沙

PR室で社内広報をしています。2019年よりLINEに入社。スピーチやコピーライティング、PRなどの企業のブランド活動に携わってきました。休日は漫画、ゲームばかりで、長男・夫とインドアに過ごしてます。旅行も好きで、関東と中部圏のロープウェイは制覇しました。ダムも詳しいです。