映画の祭典「さぬき映画祭2019」(実行委、県など主催)最終日は11日、前回の映画祭でいち早く紹介した「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が“凱旋(がいせん)”。大ヒットの裏側を明かし、映画製作の楽しさを語った。映画祭のディレクターを務める本広克行さん=丸亀市出身=が演出し、ももいろクローバーZが出演したミュージカルも映像作品として上映、ももクロのメンバーもサプライズ登場した。
高松市サンポートのかがわ国際会議場では、上田監督と、「カメ止め」では衣装やロゴを担当し、自らも映画監督として活躍する妻のふくだみゆきさんが登壇。上田監督はゾンビをテーマに選んだ理由について「ゾンビ映画は、実は裏側では楽しそうに製作している。そのものづくりを楽しんでいる雰囲気を出したかった」と語った。
上田監督の頭部に付けた小型カメラでロケの様子を撮影した映像も流し、「カメラに血がかかるなど、思わぬトラブルをみんなでつないだ臨場感が出た」と明かした。
同市福岡町のイオンシネマ高松東では、ももクロが初挑戦したミュージカル「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」を上映。上映前には、メンバー4人が突然登場し、観客からは大歓声が上がった。リーダーの百田夏菜子さんは「芝居の中の役として、どんなふうに歌を表現すればいいか考えるのが新鮮だった」と振り返った。
同市玉藻町のレクザムホールであった閉会式では、短編映画を対象にした「さぬきストーリー・プロジェクト『ショートムービー』コンペティション」のグランプリを発表。京都市の自営業、安田淳一さん(51)らのグループ「さぬき未来映画プロジェクト」の「善通寺的な恋の始まりの物語」を選び、賞金50万円を贈った。
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