あこがれの存在を手本に
Aさん(東京・高校3年)
大学受験をひかえるAさんはことし、得意だったはずの英語の成績が伸び悩むスランプを経験しました。「自分はできるという過信があった」と振り返ります。
そこで、塾の夏期講習では周りの友人の相談にのる一方、自分が抱える勉強での悩みも分かち合うようにしました。気がついたのは「試験で同じ問題で引っかかっているなど、自分をうつす『鏡』となるような人がいる」ということ。
自分自身を客観的に見ることができるようになり、たとえば長文を正確に読み取っていなかったといった弱点にも気がつきました。
こんなふうに変化できたのは、小学生のころからのファンだという関ジャニ∞の丸山隆平さんの存在が大きいそうです。
「人のよいところを積極的に取り入れて、大人になっても前向きに勉強しているのが感じられる。その姿勢を自分が向き合う『study』の勉強に置き換えてみた。ずっとファンでいたことがこんな場面で生かせるなんて幸せ」
すべての試験で満点を取るといった完璧さはめざさず、点数や模擬試験の合格判定に一喜一憂しないことも意識しています。「いまはまちがえるだけまちがえて、新しいことを吸収する。
ただし、まちがえたところはその日のうちに必ず確認する。そうして来年の1月や2月の本番で力を出せればいい」。ポジティブな思考を切らさず、日々の勉強に臨んでいます。
ビジネス書参考に効率化
Bさん(兵庫・中学3年)
Bさんはもともと夜型でした。1年ほど前は、学校生活に支障が出るほど昼夜が逆転した日々を送っていました。そんな時期に手にしたのが、おもに大人向けに仕事で役立つアドバイスを紹介するビジネス書。
「夜に4時間かけてこなすことが、朝なら1時間で終わる」といったアドバイスがもり込まれていました。「これはいい」と思い立ち、午後9時に寝て午前4時に起きる生活に切り替えました。
勉強がはかどるだけでなく、音楽を聞きながら散歩をするなど「楽しくて気持ちがいい」とBさん。
「習慣づけや記憶に関することなどは勉強とも共通点がある。ビジネス書は重要な部分が強調され、イラストも多め。何度も繰り返して読めるのも魅力」
勉強した内容や学習時間は、記録を取らないほうがかえってはかどる――。中学生になってから1年ほど記録をつけてきた結果、Bさん自身が見つけた独自のスタイルです。
「記録するのにこまごまとした手間が必要で面倒くさく、勉強そのものがおっくうになった。やる気がそがれないうちに、すぐに手をつけるほうが自分には合っている」
時間を意識し、気分転換も
Cさん(東京・中学2年)
Cさんは塾に通わず、学校から出される課題をこなすことを中心に勉強しています。勉強を続けることを苦にせず、どちらかというと苦手意識がある国語や英語なども「量をこなせば乗り越えられる」と考え、こつこつ取り組んでいます。
どうしてもやる気がわかないという場合は息抜き。いつまでも時間を取られないよう、10~20分ほどで終えられるパソコンやスマートフォンのゲームで気分転換をはかります。 スマートフォンのゲームは、家族の目が届くリビングですることが多いといいます。
「隠れてすると怒られる」とCさん。ついテレビをつけたい気持ちにもなりますが「見始めると30分~1時間ほど取られるのでやめておく」。時間を意識するのが、Cさん流の取り組みです。
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