オンラインゲームなどのし過ぎで生活に支障をきたす「ネット・ゲーム依存」について学ぶ特別授業が9日、善通寺市生野本町の東中学校(安藤孝泰校長)であった。生徒たちは予防啓発用DVDを視聴してネット・ゲーム依存の怖さを学んだほか、6月に配布された四国新聞の「こどもニュース 特別号」を使ってゲームが人に与える影響や対策について考えた。
特別授業は自由に使える時間が増える夏休みを前に、生徒たちに改めて依存症の怖さを認識してもらおうと実施。四国新聞社が今春制作し、県、県教委が推薦している啓発DVD「ゲーム依存から子どもを守る!」を全校生419人で視聴した後、各学級単位でネット依存度を確かめるチェックリストなどを活用して自身の生活を振り返った。
3年生の教室では、「ゲームをすることに賛成か、反対か」というディベート形式の授業を展開。本紙・特別号などの情報を基に、賛成側は「ストレスを和らげる」「頭脳を鍛えられる」と意見を述べ、反対側は「学習に問題が生じる」「心身に悪影響を及ぼす」と反論した。最終的に双方の意見をまとめ、「時間を決めて適度に利用するのが望ましい」という結論を導き出した。
担任の教諭が世界保健機関(WHO)が国際疾病に正式認定した「ゲーム障害」の定義などについて改めて説明したのは1、2年生の教室。体力や視力、成績の低下など心身に悪影響を及ぼしたり、強力なアイテム欲しさに課金を行うことでトラブルに巻き込まれたりすることを紹介した。その後、生徒はチェックリストで自身の生活を確認し、依存症に陥らないための対策を考えた。
1年の西川心さん(12)は「ゲーム依存がなかなか治らない病気と聞いて怖いと思った」と打ち明け、3年の横佐古穏空さん(14)は「勉強や運動の妨げにならないように、ルールを決めて夏休みを過ごしたい」と話していた。
外部リンク