あなたに手紙を書きます。学校に行くのが不安なあなたに手紙を書きます。
「平成」から「令和」に元号が変わった連休。お祝いムードの中で、あなたも十分楽しく過ごしたことでしょう。
でも、楽しい経験をするとふだんの生活がつまらなく見えるもの。お休みの間、考えていなかった人間関係や勉強の問題が再び目の前に現れて、不安に感じたり、気持ちが落ちこんだりしている人も多いはず。
そんな時、前向きな気持ちになるにはどうしたらいいでしょう。簡単な方法が一つあります。それは「過去」と「未来」を結びつけないことです。
例えば、「連休中は、おそくまでゆっくり寝ていられた」という過去があります。これに「学校が始まったら、もうゆっくり寝ていられない」という未来をくっつけてしまうと、未来はすべてつらいものになってしまいます。
「連休中は、いやな友だちに会わなくて楽だった」という過去があります。これに「学校が始まったら、毎日会わなくてはいけない」という未来をくっつけて考えないことです。
過去は過去。未来は未来と、はっきり区別しましょう。連休中の楽しい思い出は、すでに終わったこと。それにいつまでも引きずられていては、楽しい未来を引き寄せることはできません。
終わったことより、「これから」に目を向けましょう。未来はいつも新しく、可能性にあふれているものです。未来を信じて、さぁ、前へ!
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ひきた・よしあき 博報堂のスピーチライター、博報財団コミュニケーション コンサルタント
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