『勉強大全 ひとりひとりにフィットする1からの勉強法』
著者はクイズ番組「東大王」などでおなじみ……かも。進学校の開成高校(東京)から東京大学へ進み、現在は同大の大学院で学んでいます。「高校生クイズ」で2度目の優勝を果たしたとき、実は校内の順位は1学年400人中280位。そこから難関大学の突破にいたるまでに実践した方法などを分析し、伝授します。
とはいっても、手軽なノウハウは数えるほど。強調するのは「万人にあてはまる理想の勉強法はない」ということ。目標や生徒の状況がそれぞれ異なるからです。
自分にフィットする方法を見つけるには、どうしたらいいか。キーワードは「おいしいとこどり」です。「とりあえず、この勉強法をやってみよう」とひとまず信じて取り組み、しばらく継続した時点で一度疑ってみて、「これはええな」となったら、そのやり方を信じて実践。「信じる、疑う、信じる」のステップが効果的です。
クイズとの共通点は「相手を分析し、自分を分析し、適切な対処法をとること」。性格は簡単にはかえられないと割り切り、「ゲーセン(ゲームセンター)に吸い寄せられてしまうので、あえて自習室に行くルートを遠回りにして、前を通らないようにした」そうです。
「英文法は問題ごと覚えてしまう」など、教科(科目)ごとの特徴的な勉強法も紹介。著者の写真や、手がきの構成図(メモ)も多数収録されているので、著者をより身近に感じられそうです。
【これも役立ちポイント】
●勉強時間で勉強量をはからない
●暗記で大切なのはインプットよりもアウトプット
●自分にとって「無茶」な勉強は習慣にならない。まずは等身大の自分を確認し、少しだけ背伸びして、それが板についたら少し高く設定
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