浜田知事は11日、コイヘルペスウイルス病の発生で全て処分された栗林公園(高松市)のコイを復活させるプロジェクト「コイサポ」の寄付額が、1千万円を突破したと明らかにした。「多くの皆さまからご支援、ご協力をいただいた」と謝意を示した上で、瀬戸内国際芸術祭(4月26日開幕)を見据え、同月20日に新たなニシキゴイを放流する考えを示した。コイヘルペス発生後の放流は2回目。
11日の2月定例県議会で、松本公継氏(自民・高松)の一般質問に答えた。
栗林公園のニシキゴイは江戸時代の絵図に描かれるなど古くから親しまれてきた。六つの池には計約700匹がいたが、昨年春のコイヘルペス病発生に伴い全て処分。観光客らの要望を受け、県は昨年11月に100匹を県費で放流するとともに、残り約600匹について寄付による購入を目指して同プロジェクトをスタートした。
県によると、ふるさと納税制度を活用して寄付を募ったほか、団体・企業にも協力を呼び掛けたところ、今年2月末までに県内外の個人や団体、企業から計約700件の寄付が寄せられ、本年度の目標としていた1千万円に到達した。今後、ニシキゴイ数百匹を購入する準備を進める方針。
県はコイの数が元の700匹に到達するまで引き続き寄付金を募っている。問い合わせは同公園観光事務所〈087(833)7411〉。
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