第91回選抜高校野球大会(23日から12日間・甲子園)に高松商が挑む。出場は3年ぶり27度目で、春夏通算46度目。ナインはこの冬、厳しい練習に取り組み、走攻守にレベルアップ。聖地で戦う準備は万全だ。今回は平成最後の甲子園大会。大正、昭和に春夏計4度の全国制覇がある同校にとっては、愛媛・松山商に続く史上2校目の「3元号での甲子園優勝」に挑戦する大会でもある。創部110年の伝統校の重みと期待を背負い、夢の舞台で歴史に新たに刻まれる栄冠を狙うメンバーを紹介する。([ ]内の数字は背番号)
香川卓摩(かがわ・たくま)[1]投 手
1年夏から公式戦を経験する絶対的エース。最速141キロの直球は切れがあり変化球も多彩。投げっぷりもいい。普段は人なつっこい性格。「球の精度は確実に上がった。逃げずに向かっていく」と意気込む。165センチ、62キロ。左投げ左打ち。志度中出身。新3年。
新居龍聖(にい・りゅうせい)[2]捕 手
冷静沈着。体を張った捕球で投手陣からの信頼は厚い。冬場はスローイングの強化に取り組んだ。神宮大会で本塁打を放つなど打撃も非凡だが「まずは守備。投手陣のいいところを生かしたリードをする」。170センチ、67キロ。右投げ左打ち。飯山中出身。新3年。
立岩知樹(たていわ・ともき)[3]一塁手
性格はまじめで誠実。昨秋の神宮大会で高校初本塁打を放ったが、パンチ力に頼らず、つなぎに徹することができる4番だ。「甲子園はいい投手ばかり。大きいのは狙わず、チームに貢献できる一本を打つ」。175センチ、85キロ。右投げ右打ち。志度中出身。新3年。
谷口聖弥(たにぐち・せいや)[4]二塁手
「誰にも負けたくない」という守備はセンス抜群。昨秋は無失策でチームに貢献した。パンチ力も付き、今まさに伸び盛り。「甲子園では大塚さんと一緒に全国に通用する守りを見せたい」と闘志を燃やす。166センチ、57キロ。右投げ右打ち。桜町中出身。新2年。
篠原一球(しのはら・いっきゅう)[5]三塁手
兄は元高松商野球部主将、姉は同マネジャーだが、甲子園出場は果たせなかった。家族の思いがこもった「最後の砦(とりで)」と刺しゅうされたグローブで聖地に立つ。「考えすぎず、思いきり楽しめば結果は出る」。167センチ、63キロ。右投げ左打ち。満濃中出身。新2年。
大塚慶汰(おおつか・けいた)[6]遊撃手
昨秋の公式戦は無失策の堅守で投手陣を支えた。一冬越え、さらに堅実さに磨きがかかったが、「球際などはまだまだ」と厳しく自己評価し、「甲子園でも守備から流れをつくりたい」と表情を引き締める。174センチ、62キロ。右投げ右打ち。桜町中出身。新3年。
岸本将翔(きしもと・まさと)[7]左翼手
気の優しい長距離砲。好不調を繰り返しながら、打撃フォームを修正して手応えをつかんだ。「親や親戚など、応援してくれるみんなのためにも結果を出して、チームの勝ちにつなげたい」と力を込める。179センチ、82キロ。右投げ右打ち。紫雲中出身。新3年。
飛倉爽汰(ひぐら・そうた)[8]中堅手
主将。本番で無類の勝負強さを発揮する俊足巧打のリードオフマン。打撃理論にも精通し、悩む仲間に助言もする。「投手を中心に守り勝つ高商らしい野球で、見る人に感動を与えたい」と全力プレーを誓う。167センチ、61キロ。右投げ右打ち。龍雲中出身。新3年。
浅野怜(あさの・れん)[9]右翼手
昨秋はチーム一の打率5割、打点11を残した。細身ながらスイングスピードが速く、思い切りの良さも光る。「甲子園は夢に見ていた場所。3割は打ちたいし、ホームランも打ちたい」と目を輝かせる。166センチ、62キロ。右投げ右打ち。坂出東部中出身。新3年。
- 中塚公晴(なかつか・こうせい)[10]投 手
- 岡井祐斗(おかい・ゆうと)[11]内野手
- 石丸圭佑(いしまる・けいすけ)[12]内野手
- 安部祐慧(あべ・ちさと)[13]捕 手
- 花岡海音(はなおか・かいと)[14]外野手
- 古市悠八(ふるいち・ゆうや)[15]外野手
- 美濃克尚(みの・かつひさ)[16]投 手
- 上田蓮(うえだ・れん)[17]外野手
- 松下航大(まつした・こうだい)[18]投 手
●ベンチ入り以外のメンバー
【新3年】
川原稜矢、佐野功鷹、谷正純、平見仁、登島玄貴、淵崎陽介、島成来
【新2年】
植田啓夢、川原響、大熊悠生、中山海渡、服部滉生、松田光稀、宮武賢汰、山下聖矢、笠居小史朗、小坂太陽、長尾和真、安西優登、塩谷飛羽、増野快斗、浜本和真、樋口慎太郎、上北光太郎、吉川温斗
外部リンク