「ビリギャル」小林さやかさんが中学生に講演
偏差値を1年半で30から70に上げ、慶応大学に合格した経験をまとめた書籍が大ヒットしたことで、「ビリギャル」と話題になった小林さやかさん(31)。
ウェディングプランナーなどの仕事を経て、今は大学院で教育学を研究しています。
著書『キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語』(マガジンハウス)の刊行をふまえて17日、東京都足立区の区立第一中学校で講演会を開きました。
テーマは「ビリギャルは何が違ったのか」。
小林さんはまず、母親の存在をあげました。
小林さんは中学生の時、たばこを持っているところを先生に見つかりました。
学校から呼び出された母親は、先生に謝るとともに「こんなに友達思いで良い子います?」と言ったのです。
「『何があっても自分だけは絶対に味方だと、さやかに知ってもらうチャンス』と思ったそうです。この年になって改めてすごいと思います」
さらに、大学受験へ背中を押した塾講師の坪田信貴さん(「ビリギャル」を世に広めた書籍の著者)との出会いも大きかったといいます。
「私を見た目で判断せず、話を聞いてくれました。大学合格のために『僕の言ったこと、全部できる?』という言葉に、ワクワクしたのを覚えています」
こうした経験をもとに分かったのは、自分には価値があると信じられる「自己肯定感」の大切さ。
「私ならできると飛び込む勇気が大切なんです」。
そのために、ワクワクする目標を設定する、根拠のない自信を持つ、目標を周りに言いふらすなど具体的な方法を伝授しました。
「『ビリギャル』はみんなに起きる奇跡です」
小林さんの講演を聞いて、西澤拓音さん(3年)は「自分をほめる姿勢をとり続けてきたので、それが間違っていないと自信がついた」と話していました。(松村大行)
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