小学生の宿題といえば漢字ドリル。「単純な作業のくり返しで、あまり好きじゃない」という人も少なくないでしょう。
とはいえ、漢字は国語の基本です。たとえば文章を読むときにも、書くときにも必要です。でも、めんどうくさくなる気持ちもわかります。そこで今回は、漢字を楽しく学ぶための方法をお伝えします。ずばり「漢字伝言ゲーム」です。
習った漢字の書き方を、口頭で友だちや家族に説明するのです。ただし、その漢字の読みを直接伝えてはいけません。
しかし、「門の中に、お日さまの日を書いてください」のようにパーツの漢字を説明するのはアリです。「もんがまえ」のように、部首の名前を教えるのもオッケーです。この場合は「間」ですね。
「そんなのかんたん!」と、思うかもしれません。しかし、やってみると意外とむずかしいですよ。
「森」というかんたんな漢字でも、「木を三つ書いて!」と適当な説明をしてしまうと、「木」が三つ横に並んだ新しい漢字が生まれてしまうかも!?
人にわかりやすく説明することは、意外とむずかしいのです。その説明できちんと書けるかを考えながら、漢字ドリルに取り組んでみましょう。考えながら書き取りをすることは、正確に漢字を覚えることにもつながります。みなさんぜひやってみてください。
清水章弘(しみず・あきひろ)
東京大学教育学部、同大学院で学ぶ。勉強のやり方を教える塾「プラスティー」を東京と京都で運営。テレビ番組「教えてもらう前と後」などにも出演
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