さぬき市を拠点に活動するよさこい踊りグループ「さぬき舞人」(渡辺初女(はつめ)代表)は、新曲「四国豊穣(ほうじょう)」を制作した。丸亀うちわや土佐和紙をはじめ四国4県の名産品などを歌詞に盛り込んだ作品。県内外のよさこいイベントで演じ、四国のPRに努める。
さぬき舞人は2004年に渡辺代表を中心とした有志で発足し、現在は5歳から60代までの男女約70人が所属。さぬき市の新春恒例イベントに定着した「新春よさこい三昧(ざんまい)」を主催するなど精力的に活動を重ね、12年からは市のPRサポーターも務める。
新曲は毎年発表しており、一昨年は市出身で江戸時代の奇才・平賀源内がテーマの「GENNAI」を、昨年は県内の名所や名物をちりばめた「讃岐踊り舞(まい)」を制作。今回はさらに広い視野に立ち、四国をアピールする作品に仕上げた。
新曲「四国豊穣」は、五穀豊穣にちなんだもので豊かな四国の魅力を表現した。渡辺代表が作詞を担当し「お四国な四国讃岐は芸処(げいどころ) 瀬戸の波間に(瀬戸の波間に汐の華) 玉藻よし」からスタート。芸処には現在開催中の瀬戸内国際芸術祭の意味も込めた。
中盤では丸亀うちわや高知の土佐和紙、愛媛の伊予竹といった名産品のほか、かつての徳島県を指す阿波を盛り込み、4県全体をアピール。4分半にわたる曲の最後は、20年東京五輪での日本勢の活躍とよさこいメンバーの奮起を願い「ガンバレ日本! ガンバレ舞人! 四国豊穣 不動の舞を」で締めくくっている。
新曲の稽古は今年2月末から始まり、今月上旬の丸亀お城まつりで初披露。メンバーは完成度をさらに高めようと励んでおり、10日夜に寒川小体育館(同市寒川町)で行った練習では鳴子や扇子を手に動きを繰り返し確認した。渡辺代表は「新曲は四国の豊かさ、楽しさを盛り込んだ。よさこいを通し、県内外で四国の魅力を伝えたい」と話している。
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