高松市の史跡高松城跡・玉藻公園は、高松城の天守完成350年を記念し、段ボール製の工作キット「PUSU PUSU高松城」の販売を始めた。3重4階で、最上階が下の階よりも張り出した「南蛮造り」と呼ばれる珍しい形式も忠実に再現しており、手軽に天守の雄姿が堪能できる。
天守復元に向けては、再建を目指すNPO法人「高松城の復元を進める市民の会」が昨年6月、10万人分の署名を大西市長へ提出。その後、市長も同会メンバーと一緒に文化庁を訪れ、許可基準の緩和を求めるなど活動を進めている。
キットは署名提出から1年が経過し、2020年には天守が完成した1670年から350年を迎えるのに合わせ、同公園指定管理者の県造園事業協同組合が企画。段ボールを使った工作キットを製造しているhacomo(東かがわ市)の協力を得て製作した。
縦横8センチの土台に小さな段ボールのパーツ91個を差し込んでいくと、高さ8センチの立体的な天守の模型が出来上がる仕組み。同組合の担当者は「模型の天守を組み立てることで、多くの人に関心を寄せてもらい、天守復元の動きにつながれば」としている。
価格は1620円。同公園管理事務所で販売している。問い合わせは〈087(851)1521〉。
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