どうする?こうする!高校受験
今回は学校の成績を上げるポイントを解説します。大きく二つのポイントを挙げてみます。
一つめは授業の臨み方。受験生のみなさんはいそがしい毎日を過ごしているにちがいありませんが、予習をしてから授業を受けることをおすすめします。
新しい単元に入るときは教科書に目を通し、同じ単元のつづきであれば問題集を解いてみます。こうすることで、授業に対する理解がぐんと深まります。予習のときに「難しい」と感じたところが授業を聞いているうちに頭に入ってくると気持ちに余裕が生まれます。
黒板には書かれていないものの、先生が口頭で説明した内容をメモする習慣も身につけましょう。
もちろん授業に臨む姿勢も大事です。先生からの問いかけに対してわかる場合は挙手。提出物の期限も必ず守ります。
もう一つのポイントは質問の仕方です。夏休みの取り組みで苦手な分野が明らかになったというみなさんも多いはず。弱点を補強するには教科(科目)を担当する先生に直接、質問するのが早道です。
質問するとき、ちょっとした「こつ」があります。わからないところが書かれたノートなどを持参し、たとえば数学なら「この式まではわかったのですが、ここから先がわかりません」などと具体的に示します。
どの部分でつまずいているのかがわかると、先生も答えやすくなります。
先生に頼るのが早道
記述式で解答する出題や国語の作文、英語の英作文など、自分で採点するのが難しいものについても先生にみてもらいます。正しい部分とまちがえている部分を確認したうえで、正答に近づくための要点を教わります。添削を受けた場合、正しい内容を実際に書き直します。
授業の受け方や質問の仕方を工夫することで、みなさんのがんばりや積極的な姿勢もアピールできます。内申点(調査書)対策にも結びつきそうです。学校の成績が上がるように意識し、日々の勉強に取り組むことも大事です。
解説 梁川由香 立教大学文学部卒業後、塾講師や家庭教師をつとめる。著書に『中学の勉強のトリセツ』(学研プラス)
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