夏の味覚デラウェアの出荷が13日、県内最大の産地の多度津町で始まった。同町奥白方の県農協多度津集荷場には、晴天に恵まれて甘味が増した赤紫色の果実が並び、夏の訪れを告げている。
県農協多度津ぶどう部会(渡辺力夫部会長)では、農家約60軒が約10ヘクタールでデラウェアのほか、ピオーネやシャインマスカットなど計6品種を栽培。デラウェアの生産は、高齢化による後継者不足などの影響で減少傾向にある。
今シーズンのデラウェアは晴天の日が多いため糖度が高く、身の張りや色づきも上々という。渡辺部会長は「瀬戸内の太陽の恵みをいっぱいに吸収した甘いブドウを味わってほしい」としている。
この日はハウスで育てた194キロを出荷。同集荷場の担当者が2キロ箱に入った果実の品質を確認した後、県内や愛媛県の市場に送り出した。7月20日ごろから露地物が出回り、お盆ごろまで県内や愛媛、高知、広島に出荷される。
今年の出荷量は6品種で計75トン程度を見込む。同集荷場では7月上旬から8月下旬まで直売を行う。問い合わせは〈0877(33)1359〉。
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