瀬戸内国際芸術祭2019(4月26日開幕)の開幕直前展が5日、東京・渋谷の複合施設「渋谷ヒカリエ」で始まった。初日は北川フラム総合ディレクターが参加アーティストの最終発表を行うとともに、プロジェクトの全容を紹介。来場者は、島々の歴史や風土とアートとの融合に思いを巡らせながら説明に耳を傾けていた。17日まで。
参加する225組のアーティストのうち7組10人が参加。北川さんが作品や取り組みなどを紹介した。
北川さんは、パフォーマンスを多く取り入れていることを目玉の一つとして強調。秋会期に粟島を舞台に行うパフォーマンスイベント「瀬戸内少女歌劇団」は粟島にあった海員学校での生活などをストーリーに織り交ぜ、参加者が体験できる歌劇に仕上げていく方針を示した。
台湾や香港など、アジアを中心に組織するアカペラグループ「ボーカルアジア」のステージも、映像を交えて紹介。このほか、瀬戸内の食材を生かしたメニューを大勢に提供できるよう、女木島(高松市)にセントラルキッチンを設置することなどを説明した。
会期中は、作品イメージや島の歴史、文化などを紹介するパネルを展示しているほか、鑑賞パスポート、Tシャツなどの公式グッズを販売している。
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