相手の気持ちになると仲間が
劇場版シリーズ23作目「名探偵コナン 紺青の拳」が、12日に公開される。劇場版では初めて、海外が舞台となる。世界最大の宝石をめぐり、コナンや怪盗キッドたちが事件に巻きこまれていく。
コナンやキッドと対決する犯罪心理学者のレオン・ローの声優を務めた。数々の役を演じてきたが、レオンほどなぞめいた男は初めてだという。ふだん話すより、少し深みのある低い声を意識した。「ただボソボソ話すとほかの声優さんに負けてしまう。わりとしっかり張るんだけれど、そのなかでも冷静さ、冷酷さみたいなものを出すように心がけました」
物心ついたときから当たり前に見ていたコナンと「対決」する。「かなりがんばらないとコナンくんに負けちゃいますよね。アニメの絵の中に入りこんだ気持ちで、想像力をふくらませてぶつかっていきました」
新しい経験として、思い出すのは小学1年生のとき。関東から兵庫県に転校し、慣れない環境に苦労したことをおぼえている。積極的に話しかけることができず、なかなか友だちができなかった。そんな自身を助けたのが、小学3年生で習い始めた歌だった。自信がもてて、気持ちを外に出せるようになっていった。
4月からは新しいクラスや友だちとの生活が始まる。友だちをつくるには、「自分の好きなことを一生懸命にやっている姿を見せると、人は自然と集まってくる」とアドバイスする。
「初めてで緊張するのはみんな同じ。だからこそ相手に寄りそう気持ちを持って話しかけてみるとか、相手の気持ちを考えて行動しよう。すてきな仲間が見つけられると思います」
【プロフィル】
1986年1月18日生まれ、東京都出身。ミュージカル「エリザベート」、ドラマ「下町ロケット」などに出演。声優出演は「美女と野獣」(日本語ふきかえ版)がある。劇場版「名探偵コナン 紺青の拳」は12日公開。(聞き手・寺村貴彰、撮影・近藤理恵)
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