特殊詐欺被害を防止しようと、県警は1日、県内の高齢者宅などに電話をかけ、直接気を付けるよう呼び掛ける「コールセンター」事業を開始した。来年3月までの9カ月間に約2万世帯への注意喚起を目指す。
同事業は2年前から毎年実施。犯人グループから押収した名簿に連絡先などが載っている人や不審な電話が相次ぐエリアを中心に、流行の手口の紹介などを行う。
電話をかけるのは平日午前9時~午後5時で、番号は〈087(802)2013〉。県警が委託した民間企業のオペレーター3人が2人体制で運用する。
県警生活安全企画課によると、県内では最近、警察官や市の職員を名乗り、貯金額や銀行の暗証番号などを聞く手口が増えているという。
社協装った不審電話 県内で相次ぐ
県社会福祉協議会は1日、社協の名称や職員を名乗り、個人情報を聞き取ろうとする電話が相次いでいると発表した。県社協は「これまでに社協の福祉サービスを利用したことがないなど、接点のない家庭に個人情報を聞き取るような電話はしない」とし、「身に覚えのない電話があれば、すぐに答えず、一度電話を切って最寄りの社協に確認して」と呼び掛けている。
県社協によると、6月16日以降、27日までの時点で、高松市と坂出市、三豊市で計17件確認されており、「社会福祉協議会」の名称や職員を名乗る人物から「困りごとはないか」「災害時に頼れる人はいるか」などと電話があった。
同様の不審電話は全国的に発生しており、全国社会福祉協議会からの連絡を受けて県社協でもホームページなどで注意喚起を行ったほか、県内市町の社協などにも周知していた。
相談は、近くの社協または県社協〈087(861)0545〉。
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