県は12日、国産オリーブオイルを対象に2月に初めて開催した全国規模のコンテスト「日本オリーブオイル品評会」の受賞者を発表した。最優秀賞に当たる農林水産大臣賞には、一般財団法人小豆島オリーブ公園(小豆島町)が手掛けた製品が選ばれ、国産ナンバーワンの栄誉を手にした。16日に同町で表彰式を開く。
品評会は、小豆島のオリーブ植栽110周年事業の一環。国産オリーブオイルのブランド力アップや生産者の技術力向上につなげようと、国産に限定した初の全国品評会を企画した。
2月4~6日に県小豆オリーブ研究所で行われた品評会には、香川や静岡、岡山、広島、福岡、熊本などオリーブ栽培に力を入れる8県の44社が81点を出品。国際オリーブ理事会(IOC・本部スペイン)に公式認定された同研究所の官能評価員や民間団体の専門家ら12人が審査に当たった。
最優秀に輝いた小豆島オリーブ公園の製品は「小豆島産 手摘み一番搾り エクストラバージンオリーブオイル(ミッション)」。果実の香りがよく、油の含有率も高い代表品種「ミッション」を使用し、香りや辛み・苦み、全体的な味のバランスなど、全ての審査項目で高評価を集めた。
同公園理事長を務める松本篤町長は「オリーブ植栽110周年の記念すべき年に最高賞を受賞でき大変光栄。日頃からオリーブを愛するスタッフによる栽培管理や長年培った採油技術のたまものだ。オリーブ栽培発祥の地として、これからも国内外にオリーブの魅力を発信していきたい」と喜びを語った。
表彰式は午前10時から。式の終了後には、受賞オイルの試飲などができるイベントを、小豆島オリーブ公園コンベンションホールで開催する。
最優秀以外の主な受賞者は次の通り。
▽県知事賞 八木農園(小豆島町)▽県議会議長賞 オリーブ園(小豆島町)▽県農政水産部長賞 オリーブ園、創樹(高松市)▽オリーブ植栽110周年記念事業実行委員会長賞 日本オリーブ(岡山県)、鶴亀園(高松市)▽県オリーブ生産者ネットワーク会長賞 空井農園(小豆島町)、創樹▽日本オリーブオイルソムリエ協会理事長賞 創樹、日本オリーブ▽日本オリーブオイルテイスター協会会長賞 東洋オリーブ(小豆島町)、創樹
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