栄養価が高く、健康に良いといわれるホウレンソウは、今が一番おいしい季節です。見た目からもパワーをもらえるレシピをご紹介します。相性ばつぐんの卵との組み合わせは、朝食におすすめメニューです。指導・中村真(料理研究家)
今月の料理 お日さまホウレンソウソテー
【材料】2人分
・ホウレンソウ…1たば(3~5株)
・バター…15グラム
・塩…ひとつまみ
・ウィンナーソーセージ…4本
・卵…2個
・サラダ油…少々
・スパゲティ…1本
作り方
(1)ホウレンソウは、流水で根元の部分のよごれをとりながら洗い、ざるにあげる。長さ約5センチに切る。
(2)フライパンにバターを熱し、①を中火でいため、塩をひとつまみ加えて味を調える。皿にとりだしておく。
(3)ウィンナーソーセージをたてに切り、皮の方を上にして5ミリ間隔で切りこみを入れる。
(4)③のはしを重ねてスパゲティをさして固定し、輪にする。
(5)フライパンにサラダ油をうすくひき、④を置き、卵を真ん中に割り入れる。ウィンナーソーセージの輪の内側に②を置き、ふたをして弱火で3分ほど焼く。
(6)⑤を皿に盛りつける。
〈真先生の豆知識〉
●長期保存する場合は、少量ずつ小分けにしてラップに包んで冷凍保存しましょう。
旬の時期にはあまさがアップ
ホウレンソウ(ヒユ科)
●生まれ
原産地はトルコやイランなど、西アジア地域といわれます。そこから中国(東洋種)やヨーロッパ(西洋種)に広がっていきました。日本へは16世紀ごろに中国から渡来。明治時代になってから西洋種も入りますが、あくが強く苦みがあって人気が出ませんでした。第2次世界大戦後、東洋種と西洋種をかけ合わせた交配種(一代雑種)が生まれました。また、あくが少なく、生で食べられる品種も生まれています。
●特徴
緑黄色野菜の中でも栄養価が高いことで有名なホウレンソウ。カロテンを多くふくみ、鉄分やビタミンCも豊富で、貧血予防に効果大。ヨーロッパでは「胃腸のほうき」と呼ばれ、胃腸を整える働きもします。葉先から水分が蒸発するので、新鮮なうちに調理しましょう。葉の色が濃く、葉先がぴんとしてみずみずしいものを選びましょう。旬は12月~2月ごろ。この時期に収穫されたものはほかの季節より糖度が高いといわれます。
〈主な産地〉(2016年)
外部リンク