県内統一地方選の皮切りとなる県議選は7日、高松市など4選挙区で投票が行われ、即日開票の結果、8日未明に新議員22人の当選が確定。無投票で議席を獲得している9選挙区19人と合わせ、41人の顔ぶれが出そろった。内訳は現職38人、新人3人。党派別(公認)では自民27人、立憲民主1人、国民民主2人、公明2人、共産2人、社民3人、無所属4人となった。18歳選挙権の導入後初の県議選だったが、平均投票率は38・40%と低調で、過去最低だった前回2015年の48・64%をさらに10ポイント余り下回り、4回連続でワーストを更新した。
現職15人と新人2人の17人が立候補し、8年ぶりに選挙戦を繰り広げた高松市(定数15)。主要政党がそれぞれ候補を擁立する中、自民は現職最多の10選を決めた綾田福雄氏をはじめ、現職7人が安定した戦いで当選したものの、現職の寺島昌夫氏が苦杯をなめた。初の統一選を迎えた立民、国民は現職各1人が議席を死守。公明は堅実な戦いで現有2議席を守り抜いた。共産は現職のほか、新人の秋山時貞氏が当選し、17年の衆院選出馬に伴って失った議席を回復させた。社民推薦の無所属現職や無所属で立候補した女性現職も議席を確保した。
現職と新人の一騎打ちとなった綾歌郡(同1)は、国民と社民の推薦を受けた無所属新人の松岡里佳氏が、7選を目指した自民現職の水本勝規氏に大差を付け、鮮やかに歓喜の初当選を飾った。
現新3人がしのぎを削ったさぬき市(同2)は最後まで接戦となり、自民現職の十河直氏、国民現職の木村篤史氏が勝ち抜けた。自民新人はあと一歩及ばず、自民は4年前に失った1議席を取り戻せなかった。
現職、新人の計5人が争った丸亀市(同4)は、自民現職3人と社民現職が共産新人の挑戦を退けた。
男女の候補者数ができる限り均等になるよう各政党に求める「政治分野の男女共同参画推進法」が昨年5月に施行されて初の県議選。女性の立候補者は2人にとどまったが、いずれも当選を果たした。
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