2018年に香川を訪れた観光客は前年比0・5%減の941万6千人だったことが県の観光客動態調査(速報値)で分かった。4年ぶりに前年を下回ったが、6年連続で900万人の大台を超え、過去3番目の多さだった。県交流推進課は、西日本豪雨などの影響で国内からの観光客が減った一方、インバウンド(訪日外国人客)の増加が続いていることで高水準を保ったと分析している。
調査は交通機関(航空機、JR、フェリー)の下り便と高速道路の利用状況を基に推計。18年の観光客数は、瀬戸大橋が開通した1988年の1035万1千人、2017年の946万4千人に次ぐ多さだった。
観光客の交通手段をみると、航空機が前年比24・0%増の37万9千人で過去最多を更新。ソウル線が10月にデイリー運航化されたことで、特に国際線の利用者数が大きく伸びた。
JRは前年比3・2%減の131万5千人。西日本豪雨による運休や、17年開催の大型観光企画「四国デスティネーションキャンペーン」の反動減が要因。
高速バスを含む自動車は前年比0・8%減の719万9千人。開通30周年を迎えた瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)が同0・2%増の338万3千人と堅調だった一方、四国の他3県からの観光客などが減少した。船舶は同3・4%減の52万3千人だった。
一方、主要観光地4カ所の入り込み客数(県内観光客を含む)は、高松市の屋島が前年比5・8%増の48万9千人となった。山上への通行無料化が認知されたことや各種イベントの効果が出た。他は西日本豪雨や猛暑の影響などで軒並み前年割れ。栗林公園は3年連続で70万人を上回ったものの、同3・6%減の71万8千人。琴平は同13・5%減の226万2千人、小豆島は同2・5%減の106万6千人だった。
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