基本問題を解いて解法を身につける
塾などの夏期講習は復習が中心です。受講する場合、夏休みの勉強にも活用します。
夏期講習が始まる前に苦手にしている分野を確認します。これまでに受けたテストや模擬試験(模試)を見直し、全体の正答率が50%以上なのにまちがえたという問題が弱点といえるかもしれません。夏期講習の授業をしっかり聞き、テキストを復習することが欠かせません。
分野別にポイントを紹介します。「地理」では平野や台地、盆地、川、半島などの位置と地名を地図帳で確認します。旧国名がつく地名は入試でよく取り上げられるので注意が必要です。
地域の特色をつかむ勉強も効果的で、オリジナルのカードをつくるのが一つの方法。たとえば山梨県の中央部に広がる甲府盆地なら、表に盆地の名前、裏に関連事項として「モモ、ブドウ、扇状地、水晶」などと記入します。
統計資料にも慣れておきます。都道府県については人口や面積の上位と下位のそれぞれ1~5位ぐらいをおさえるのが「鉄則」です。
「歴史」では、人物を「材料」にした勉強法がおすすめ。地理と同じようにカードをつくり、表に人物の名前、裏には「何をしたか」といった業績や、その影響などを記入します。「聖武天皇、行基、鑑真」のように、関連がある人物はセットでおぼえます。この3人に共通するのは「仏教」ですね。
「公民」の場合、重要な用語が抽象的で、なかなかピンとこないという受験生がめだちます。視覚から内容をイメージできるよう、おぼえるときには漢字で書くようにします。
(麻布個人指導会・須藤恭博先生)
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