来春の入試について、大きなポイントになるのが夏の取り組み。本番を想定した秋からの勉強に向けて「土台」となる力を身につけることが欠かせません。効果的な学習法と心構えを麻布個人指導会の先生に聞きました。今回は「国語」です。(協力・麻布個人指導会)
夏休みの目標は「弱点の克服」です。これまでのテストやノートなどをふり返り、正確に解答できなかったところを書き出してみてください。それが、みなさんの弱点にあたります。
勉強に対して「課題をこなすだけ」という姿勢になっている受験生は、特にこの作業が大事です。意識してふり返らなければ、弱点に気がつきにくいからです。
弱点になりやすい項目について、対策を紹介します。
記述式で答える問題を苦手にしている場合、①何を書けばいいのか理解していない②解答に入れるべき要素をふくめずに書いている――。これらが原因になっている受験生がほとんどです。
①の場合、設問の文をきちんと読み、求められているものが「理由」なのか「内容」なのかを確認してから記述します。理由のときは「主語+述語~だから。」という形で答えます。
②の場合も、正しく設問を読むことがポイント。たとえ思いつかなくても、解答欄を空白にはしないで、単語だけでも書きます。
2020年度からの大学入試改革の影響から、ここ数年の中学入試でも記述力を評価する学校が増えています。記述対策は効果があらわれるまでに時間がかかるので、夏休みも必ず取り組みます。
漢字の書き取りをはじめ、知識事項を苦手にしている場合、練習を重ねるのが一番の対策です。つい後回しにしてしまうという受験生は「10分はやく起床して」「食事をする前の5分に」といった具合に、ちょっとした時間をみつけて練習するのも一つの方法です。
(原静香先生)
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次回は「算数」の勉強法です。
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