梅雨入りは、梅雨前線の動きなどに伴って、ぐずついた天気が続いたときに判断される。今年は5月14日の奄美を皮切りに、南から順次梅雨入り。今月7日には東海、関東甲信、北陸、東北南部の梅雨入りが発表されたが、九州北部から近畿にかけてはまだ梅雨入りしていない。
四国の過去の梅雨入りをみると、1951年の統計開始以来、最も早いのは76年と91年の5月19日ごろ、最も遅いのは67年の6月21日ごろ。過去10年では2017年の6月20日ごろが最も遅かった。
高松地方気象台によると、上空の偏西風が平年より南を流れており、梅雨前線が北上しにくく、日本の南の海上に停滞している。四国では東日本が梅雨入りした7日に雨が降ったが、8日以降の好天が予想されていたため、梅雨入りの発表は見送られた。
14日の四国は気圧の谷や湿った空気の影響で曇り、雨が降る見込みだが、その後は晴れの予報で、梅雨入りの判断には至らない見通し。その後は20日ごろに梅雨前線が北上して降雨の可能性がある。
四国地方では好天で少雨傾向が続き、早明浦ダムの貯水率は13日午前0時現在、前日比1・0㌽減の61・3%と平年(87・8%)を大きく下回る。国や四国4県などでつくる吉野川水系水利用連絡協議会は、香川用水への供給量を20%削減する第1次取水制限を継続している。