キンモクセイの香りが漂い始めました。この香りには、イライラや不安を取り除くリラックス効果があるといわれます。花の咲く期間はたったの1週間。キンモクセイの花で旬のモイストポプリを作りませんか?
原産地の中国では、キンモクセイの花を、漢方の生薬や酒、お菓子などに幅広く使います。そういえば、エルメスの香水「オスマンサス・ユンナン」も、キンモクセイの香りをメインに作られています。
キンモクセイのように、香りは強いけれど乾燥すると香りが飛んでしまう花は、モイストポプリが向いています。
●準備するもの
直径5センチくらいの口径で、密封できるガラスのびん(金属のふただとさびるので、金属以外がよい)、小ビンの3分の2くらいの量のキンモクセイ、粗塩。
●作り方
①キンモクセイの花の茎とごみを取り除き、根気強く茎を取ります=写真下。
②花を軽く生乾きにします。茎を取り除く間に、ほどよく乾いてしまいます=写真下。
③びんに花と塩を交互に詰めます。キンモクセイは塩の重みで少し圧縮されるため、表から見て層になるぐらいの量で詰めましょう=写真下。
④びんの上まで花を詰めたらふたをして、涼しいところで1カ月ほど熟成させれば完成です。
モイストポプリは、香りを楽しみたいときだけ、びんのふたを開けます。びん詰めしたときより香りが強くなっているはずです。保存状況によっては数十年もつこともあります。
春の香りでおなじみの沈丁花をはじめ、ジャスミン、ライラック、バラ、ローズマリーなどもモイストポプリに向いています。6月にこのコーナーで紹介したラベンダーもいいですね。冬に向けて、ミカンやユズの皮などの柑橘系もぜひ。
できたモイストポプリのもう一つの楽しみ方は、バスソルトです。小さな不織布の袋などに入れて使うと花びらなどが散らばりません。100円ショップで売っているお茶パックのタイプも便利です。
植物って、五感を使っていろいろな楽しみ方ができるものですね。
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