幼児期からのスマートフォンやゲームとの上手な付き合い方を促すため、県教委は、小さな子どものいる家庭向けの啓発冊子を作成した。「子どもを静かにさせたいとき、ついついスマホを渡してしまう」といった典型的な事例について、イラストを交えて解決策を紹介している。
家事が忙しいときや外出先で乳幼児にスマホを持たせる家庭が少なくない現状を踏まえ、保護者自身に正しい利用の知識を身に付けてもらおうと作成した。
冊子のタイトルは「ネットパトロールぴっぴ隊」。ネット・ゲーム依存の外来診療に取り組む三光病院(高松市)の海野順院長、香川大教育学部の片岡元子教授、同大医学部の鈴木裕美助教が監修し、高松市出身の漫画家藤川努さんがイラストを手掛けた。
冊子では、うどんがモチーフのキャラクターが解決策を伝授。「子どもが勝手にスマホやタブレットを触っている」という悩みには「親が手本になること」と指摘し、▽子どもに見えるところでの使用を控える▽手の届かない所に置く-などとアドバイス。「ついついスマホを渡してしまう」の解決策では絵本や折り紙など他の遊びを提案した。
このほか、▽スマホを取り上げると激しく抵抗する▽健康や成長への影響が心配▽スマホを使っていて子どもが近寄ってくるとイラッとする―などの対応策も具体的に示している。A5判、カラー24ページ。本年度は県内の幼稚園・保育園などに通う3、4歳児の保護者に約2万部を配布する。問い合わせは生涯学習・文化財課〈087(832)3773〉。
外部リンク