【異能とは!?】 つきぬけた才能を持つ人を「異能」と呼びます。異能を支援するため、ソフトバンクグループ代表の孫正義さんが「孫正義育英財団」を立ち上げました。財団生に選ばれた第2期生が夢中になる研究を紹介します。
第2回 コロンビア大学2年 ボーク・スカイ(20歳)
はじめましてボーク・スカイです。お父さんがアメリカ(米国)人で、ずっと米国でくらしています。
現在は、ニューヨークにあるコロンビア大学の2年生で、卒業生にはオバマ前大統領など多くの政治家がいます。私の夢は「政治家になって国際社会に貢献すること」です。
政治家になりたいという夢が生まれたのは小学3年生の時。「アフリカの児童養護施設では勉強するための鉛筆もノートも買えない」という記事を読んだのがきっかけでした。
それから友人とともに、家の前を通る人にレモネードを買ってもらい、そのお金をアフリカの施設に寄付する財団「Kidz2gether.org」を立ち上げ、15歳まで活動を続けました。
その時に、「政治家なら、法律を作ってもっと助けられる」と思ったのです。
政治家への興味が増したのは高校3年生の時に応募した大学奨学金コンクール「全米最優秀女子高生」です。米国の大学の学費は高く、家族の負担を減らしたいと思い、出場した結果、優勝することができました。
優勝者にはその後1年間、全米の小中学校を回り、女性の高等教育の大切さを話す、という「仕事」があります。
そこで体験したのは米国という一つの国の中でさえ人種や政治、宗教、経済、仕事、女性の活躍、教育などあらゆる背景や考え方がちがい、それが時に対立や偏見(まちがった思いこみ)を生んでいるということでした。「政治家になって対立を減らしたい」。そう思ったのです。
いま力を入れているのは、「さまざまな『ちがい』を乗りこえるにはどうすればいいか」を話し合う仲間を作ることです。コロンビア大学の生徒会副会長として、大学幹部や学生たちとの話し合いの場を大学内に作っています。
そこからちがいを乗りこえ、いっしょにがんばるためのネットワークを全米の大学へ、世界中の大学に広げたい。話し合いから見えてきた解決策をウェブサイトやセミナーを通じて広く発信していきたいです。
私たちが生きる国際社会には、いろいろな国の人、ちがった意見を持つ人がいます。そこでは対立や偏見を捨て、人種や国のちがいを乗りこえ、力を合わせて解決策を見つけていく必要があるからです。大学卒業後は政治家になるために法律を大学院で勉強し、グローバル社会の発展に貢献したいと思っています。
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